> 介護転職 お役立ち情報 >  介護トピックス > 要注目!介護の最新事情 > あなたの家族や利用者の緊急時に、持病や連絡先がわかるようになっていますか?

要注目!介護の最新事情

あなたの家族や利用者の緊急時に、持病や連絡先がわかるようになっていますか?

2019年11月28日

『外出先で突然倒れた!』家族への連絡はどうやって?

日頃、元気に暮らしている高齢者もいつまでも元気だというわけではありません。
ある日突然、急病に倒れることも、事故に遭うことも考えられます。

それは年齢にかかわらず、誰もが持っている可能性ではあります。しかし、年齢が高くなる方が、よりリスクは高いと言えます。

介護職の方の中には、急病で倒れた一人暮らしの高齢者の家族に連絡を取りたくても、連絡先がわからず困ったという経験がある方もいるかもしれません。
介護職とつながっている高齢者は、それでもまだいい方です。少なくとも、体の状態はある程度把握されているからです。

何の手がかりもない高齢者は、家族の連絡先がわからないだけでなく、持病や普段服用している薬などの医療情報がないために、迅速に適切な医療を受けるのが難しくなります。
急速に一人暮らしの高齢者が増えている今、家族がいるかどうかもわからない、持病があるかどうかもわからない高齢者が救急搬送され、病院が対応に困るケースが増えているのです。

筆者が介護保険の認定調査員をしていたとき、担当した認定調査の対象者にこんな男性がいました。
『路上で倒れていて救急搬送され入院。認定調査のために面会するも、問いかけに対応する答えはなく、全く意思の疎通が図れない状態。名前も年齢もわからなければ、家族のことも、何か持病があるかもわからない。』
なぜ意思の疎通が図れないのかも、私が認定調査をした時点では、原因は不明でした。

病院の看護師は、今後どう対応したらいいか、病院としても困っている、医療費もどこに請求すればいいのか…と戸惑っていました。

 

医療情報などを登録できる「見守りキーホルダー」

外出先で倒れ、自分自身で自分のことを語ることができない状態になったとき、どうするか。
今はいろいろなアイデアが示されています。

例えば、一人ひとり違う登録番号と管轄の地域包括支援センターの電話番号が書かれている「見守りキーホルダー」

これはある任意団体が考案したもので、高齢者が管轄の地域包括支援センター等に出向き、緊急連絡先やかかりつけ医療機関、病歴、アレルギーなどの情報を登録すると、登録番号が書かれたキーホルダーが渡されるというものです。

この「見守りキーホルダー」を身につけていれば、もし外出先で倒れて救急搬送されたとしても、搬送先の病院関係者がキーホルダーに書かれている地域包括支援センター等に問い合わせて登録番号を伝えれば、あらかじめ登録してある医療情報や連絡先などをすぐに入手できるわけです。

登録者は、毎年誕生月に地域包括支援センターに出向き、更新の手続きをすることになっています。そうすることで、最新の情報を保つのです。
この仕組みは非常に高く評価されていて、全国の多くの地域が取り入れています。

 

医療情報や連絡先を共有。搬送がスムーズになった長岡市の取り組みとは

また、新潟県長岡市では、医師会などとともに、在宅患者の病歴や薬歴、緊急連絡先などの情報を共有する「フェニックスネット」を4年前から稼働させています(*)。

医療や介護の情報共有のネットワークは、いろいろな地域で始まっています。
しかし長岡市のこのネットワークは、訪問看護師などが記録している情報を、病院や介護事業所だけでなく、市の消防本部も共有しているところが、他の地域とは違うところです。

救急要請があり、現場に駆けつけたときに、かかりつけ医も持病もわからないと、搬送先がなかなか決まりません。
しかし、長岡市では救急隊が患者の情報を入手できたケースでは、現場での搬送先の調整にかかる時間が3分以上短縮できるようになったそうです。心停止すると、1分ごとに10%救命率が低下するとも言われています。3分以上の短縮というのは、非常に大きな違いです。

多職種協働、情報共有はあちこちで進められていますが、それ自体が目的化しているように感じられる取り組みも見られます。
長岡市のように、いざというときに本当に役立つ仕組みとは何なのかを考え、それを形にしていくことが大切ではないでしょうか。

<文:介護福祉ライター・社会福祉士・公認心理師・臨床心理士 宮下公美子>

*滝野隆浩の掃苔記 長岡の「不死鳥ネット」(毎日新聞 2019年11月8日)

エリア×テーマで、注目求人を集めました!
↓ 各特集バナーより、詳細をご確認ください ↓
  • #
  • #
  • #
  • #
  • #

この記事にコメントをつける

ユーザー名:
コメント:

ページトップへ

 > 介護転職 お役立ち情報 >  介護トピックス > 要注目!介護の最新事情 > あなたの家族や利用者の緊急時に、持病や連絡先がわかるようになっていますか?