日本介護食品協議会(森佳光会長、加盟88社)は昨年11月、温度や水分量で物性が変化しやすい商品向けの新たなユニバーサルデザインフード(UDF)の規格を策定、運用を開始した。
UDFはレトルトや冷凍食品などの調理加工食品を①容易にかめる②歯ぐきでつぶせる③舌でつぶせる④かまなくてよい――の4区分、または「とろみ調整食品」に分類するもの。12月現在で2000点以上が登録され、2019年度の生産額は430億円にのぼる。
新規格は温度や水分量などの環境を限定した上で、4区分のいずれかに適合するもの。アイスクリームの場合、「冷凍(マイナス5度)で『容易にかめる』に相当」や「常温(20度)でも溶けず『かまなくてよい』に相当する」などが考えられる。
登録商品のパッケージにはUDFマークと共に、これら注意事項の明記が必須。「主食やおかずと同じように、デザートやおやつも安心して食べられるようUDFのバリエーションを広げていく」と同協議会事務局の藤崎亨氏は述べる。
1月27~29日のメディケアフーズ展ではUDF商品の展示、活用レシピの調理実演を予定。協賛セミナーでは「介護用加工食品(UDF等)を活用した嚥下調整食作成と取組」(27日13時~)と題し、老健の管理栄養士がUDF等の具体的な活用方法を紹介する。
問合せは同協議会まで。
<シルバー産業新聞 1月10日号>
■新型コロナ 布マスク・サージカルマスクに効果あり!ウイルス実験で検証
■給付金15万円を追加?新型コロナ経済対策『要望書』、実際の内容は?
■介護施設で新型コロナ。その時どうする?~医師が見た介護現場クラスターの現実~