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2025年07月03日

【介護福祉士国家試験】試験内容・合格点・試験日の日程は?

【介護福祉士国家試験】試験内容・合格点・試験日の日程は?

介護福祉士国家試験の試験内容や合格基準について解説します。
介護福祉士試験は、2024年度(第37回)より実技試験が廃止されました。2025年度(第38回)からはパート合格制度が導入されます。受験する方は、試験概要を理解した上で、合格のコツや勉強方法も押さえておきましょう。

≪介護福祉士の試験情報や働き方を発信中≫

【2025年度】介護福祉士国家試験の内容

試験内容

介護福祉士国家試験は年に1回実施されます。ここでは試験の日程、受験費用、試験会場、試験科目を解説します。

試験日程と受験費用

2025年度(第38回)介護福祉士国家試験の日程・受験費用は、以下の通りです。

申込期間  2025年8月6日(水)~9月5日(金)
試験日  2026年1月25日(日)
合格発表  2026年3月16日(月)ホームページ掲載
 2026年3月19日(木)通知発送
受験費用  18,380円

出典:社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」

第38回試験の『受験の手引』は2025年7月上旬から請求できます。受験申し込みする方は、試験センターのホームページから期限に余裕を持って取り寄せましょう。

≪関連記事≫介護福祉士の受験票はいつ届く?

試験会場

介護福祉士国家試験は35カ所の試験地で実施されます。全国各地で開催されるため、遠方に出向く必要はありません。

ただし、試験は例年1月下旬に実施されます。地域によっては雪などで交通機関のダイヤが乱れる可能性があるため、時間に余裕を持って行動しましょう。

2025年度(第38回)介護福祉士国家試験の試験地は、以下の通りです。

北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

出典:社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」

試験科目

介護福祉士国家試験の試験科目は、以下の13科目です。

パート 科目 問題数
A
(60問)
人間の尊厳と自立 2問
介護の基本 10問
社会の理解 12問
人間関係とコミュニケーション 4問
コミュニケーション技術 6問
生活支援技術 26問
B
(45問)
こころとからだのしくみ 12問
発達と老化の理解 8問
認知症の理解 10問
障害の理解 10問
医療的ケア 5問
C
(20問)
介護過程 8問
総合問題 12問
合計   125問

出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について」

試験は上記の科目構成で、5肢択一式の問題が計125問出題されます。

2025年度(第38回)からパート合格が導入され、試験科目がA・B・Cの3パートに分割されることになりました。ただし、出題科目と科目ごとの問題数は変わりません

パート合格制度については、以下の記事で詳しく解説しています。

≪パート合格とは?制度の変更点やメリット≫

実技試験はある?

2024年度(第37回)介護福祉士国家試験より、実技試験は廃止されました

2023年度(第36回)までは、福祉系高校の卒業者とEPA介護福祉士候補者の受験者の一部に実技試験を課していましたが、2024年度以降は筆記試験のみになります。

試験の制度上、実技試験の対象者が少なく、今後ますます減少していくことなどが廃止の背景となっています。

参考:厚生労働省「介護福祉士国家試験の今後の在り方について」

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介護福祉士国家試験の合格点

介護福祉士国家試験に合格するには、以下の基準をすべて満たす必要があります。

総得点の60%以上の点数を取ること(問題の難易度に応じて補正あり)
以下の11科目群すべてで得点を取ること
科目群 科目
1 人間の尊厳と自立、介護の基本
2 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
3 社会の理解
4 生活支援技術
5 介護過程
6 こころとからだのしくみ
7 発達と老化の理解
8 認知症の理解
9 障害の理解
10 医療的ケア
11 総合問題

試験は1問1点の125点満点のため、その6割に当たる75点が合格の目安となります。ただし、合格基準点は試験の難易度に応じて毎年調整されています

過去5年間の合格基準点は以下の通りです。

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
75点 78点 75点 67点 70点

出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について」(第33回第34回第35回第36回第37回

また、合格するには11科目群すべてで点を取る必要があり、どれだけ総得点が高くても、0点の科目群があると合格できません

2025年度からパート合格が始まると、合格基準はどう変わる?

2025年度(第38回)試験からパート合格が導入されますが、まずはA・B・C全パートを受験し、従来通りの合格基準に照らして合否判定されます

そこで不合格となった場合、A・B・Cパートそれぞれに合否判定が行われることになります。

パートごとの合格基準は以下の通りです。

・各パートの合格基準点を満たすこと
※合格基準点は全パートを受験した受験者の平均得点の比率で按分して決定される
・各パートを構成する全科目群で得点すること

上記の基準を満たして合格したパートは、合格から翌々年まで受験が免除されます。

そのため初年度で試験に合格できなかった場合、翌年の再受験では、不合格だったパートのみ受け直すことができます。

≪パート合格の詳しい解説はこちら≫

合格率はどれくらい?

介護福祉士国家試験の合格率は、近年70~80%前後と高い水準で推移しています。

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
71.0% 72.3% 84.3% 82.8% 78.3%

出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」

きちんと対策をすれば、十分合格が目指せる試験だと言えるでしょう。

≪介護福祉士試験の合格率と過去10年の推移≫

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介護福祉士国家試験に合格するコツ

試験合格

介護福祉士国家試験の合格率は70~80%前後と高めですが、試験対策を怠ると合格が難しくなります。

以下のようなポイントを意識し、合格を目指しましょう。

ここでは、確実な合格を目指すためのコツを紹介します。

合格までのスケジュールを立てる

介護福祉士合格までのスケジュール

介護福祉士になるためには、受験資格を得て国家試験に合格する必要があります。

まずは以下①~④の中からご自身に合う受験ルートを把握して、受験資格を満たしましょう。

【受験資格を得るためのルート】
①実務経験ルート
②養成施設ルート
③福祉系高校ルート
④EPAルート(外国人対象)

例えば「実務経験ルート」の場合、介護業務に3年以上従事し、かつ介護福祉士実務者研修を修了すると、介護福祉士国家試験の受験資格が得られます。

受験を希望する年度を決めたうえで、いつまでに研修を修了しなければいけないか、逆算して計画を立てましょう

受験資格を得るのにかかる期間試験勉強に必要な時間を考えて、無理のないスケジュールを組むことが大切です。

≪介護福祉士の受験ルートを解説!≫

科目ごとの出題傾向をつかむ

介護福祉士の試験勉強をするうえで、科目ごとの出題傾向をつかむことは重要です。

試験に合格するには11科目群すべてで得点を得る必要があり、手つかずの科目があると合格が難しくなってしまいます

まずは参考書や問題集を使って、すべての科目に目を通しましょう。そのうえで、科目ごとの頻出ポイントを重点的に押さえると学習効率が高まります。

文字での学習に苦手意識がある方は、動画でインプットする方法もおすすめです。

スマホやタブレットを積極的に活用すれば、通勤や休憩時間を有効活用でき、効率的に試験勉強が進められるでしょう。

過去問を解く

参考書や動画など、ご自身に合った勉強法である程度知識を落とし込んだら、過去問を解いて知識がどれだけ定着したかを確認しましょう。

過去問を解くと自分の苦手分野を把握でき、効率的な対策につながります。

近年の出題傾向を理解するためにも、過去3年程度の過去問を解くとよいでしょう。

本番同様に時間を計測しながら解くことも大切です。マークシート形式の解答に慣れるとともに、時間配分も確認できます。
事前にシミュレーションしておくと、本番でも落ち着いて試験に臨めるでしょう。

資格取得を支援してくれる職場で働く

仕事と両立して介護福祉士試験の合格を目指す方は、資格取得支援制度の整った環境で働くのも1つの方法です。

介護施設・事業所の中には、資格取得にかかる費用を負担したり、シフトを調整したりして合格をサポートしてくれる職場も少なくありません。

こういった支援体制の整った職場では、すでに試験に合格した先輩からアドバイスがもらえたり、一緒に受験する仲間と励まし合ったりできて、モチベーションを保ちやすいというメリットもあります。

特にこれから介護業界に転職して「ゆくゆくは介護福祉士を目指したい」という方は、職場の資格取得支援制度もチェックしておくとよいでしょう。 

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介護福祉士国家試験に関するよくある質問

介護福祉士国家試験の合格を目指すうえで「試験によく出る問題は?」「過去問の探し方は?」など、気になることも多いでしょう。

ここでは、介護福祉士試験に関するよくある質問に回答します。

試験に絶対出る問題はある?

結論から言うと、介護福祉士試験に「絶対に出る問題」は公開されていません。基本的にすべての科目を網羅して勉強する必要があります。

ただし、過去問を解くと試験問題の出題傾向がつかめるため、まとまった勉強時間を確保しづらいという方も、日々コツコツ取り組むと良いでしょう。

試験の過去問はどこにある?

介護福祉国家試験の過去問は、社会福祉振興・試験センターのホームページに無料で公開されています。

ただし、過去問の答えを丸暗記しても実際の試験では正答できないため、あくまで自分の理解度を確かめるために活用しましょう。

過去問を解いた後、答えを見ても根拠がわからない問題は、参考書などで正答の理由を調べて知識を補強することが大切です。

試験を受けるために必要な受験資格は?

介護福祉士国家試験を受けるには、定められた受験資格を満たす必要があります。

試験を受ける方は、以下4パターンのルートのいずれかで受験資格を満たしましょう

①実務経験ルート
介護等の実務経験3年以上+実務者研修(または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修)を修了する
②養成施設ルート
高等学校卒業後、介護福祉士養成施設に2年以上(福祉系大学、社会福祉士養成施設、保育士養成施設等の卒業者は1年以上)通って卒業する
③福祉系高校ルート(2009年度以降入学の場合)
福祉系高校で所定の科目・単位数を修めて卒業する
④EPAルート(EPA介護福祉士候補者のインドネシア・フィリピン・ベトナム人対象)
特定の受入施設で介護福祉士の資格取得を目指して就労する

≪介護福祉士の受験資格を解説!≫

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介護福祉士の試験勉強は計画的に進めましょう

介護福祉士の試験は年に1回のため、試験日程や出題科目をよく調べ、逆算して勉強の計画を立てることが重要です。

2025年度の試験からはパート合格が導入され、合格を目指しやすくなる可能性があります。制度変更も追い風に、介護福祉士の試験合格へ準備を進めましょう。

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著者:介護求人ナビ編集部

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