2019年05月30日

訪問ヘルパーのよくある悩みの1つ。「いざ、家を訪問したら…」 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「利用者はどこへ?」という話題について紹介します。


利用者が不在なことでトラブルに

1至極当たり前の話だが、介護というものは“誰かの助けを必要としている人”と“そのお世話をする人”とで成立するもの。ところが訪問ヘルパーのHさんによると、しばしば利用者がいないことでトラブルになるという。例えばこんなケースだ。

Hさんがある日、生活介助を行うために利用者のAさんのお宅を訪れると、家族はいるものの、Aさんは出かけてしまっていた(※注)。
「多分(Hさんが)来るのを忘れてるんじゃないか。すぐに帰ってきますので」と、家族は語るが、本人が不在の場合、ルール上サービスを提供することはできない。そこでHさんが家族にその旨を告げると、いきなり文句を言い出されてしまった。

【※注:同居する家族がいる場合、原則的に介護保険を利用した生活援助は受けられない。この時は“たまたま”家にいた模様】

「融通が効かない」
「お金は払う」
「誰にも言わないから」

などと言い、ルールを守ろうとするHさんを非難する家族。「どうせそのうち帰ってくるから、さっさと(生活介助を)始めてよ」と主張する家族に抗いきれず、Hさんは自分の判断でサービスを提供してしまった。そのことを事業所に帰ってから報告すると、こっぴどく怒られたという。


本当は利用者がいなければヘルパーは動けないルールなのだが…

2また、Hさんによると、次のようなケースも日常茶飯事だという。

「Bさんのお宅にいったら、Bさんがいない。30分経ったら帰ってきた。本来ならサービス時間を削って構わないんですが、そうすると残りの時間では何もできないので、予定が詰まっていなければ(正規の時間分)やりますよね。

私がやってることはルール違反なのかもしれないですし、拘束時間を考えたら、待っていた30分はタダ働きみたいなものです。でも、『Bさんはいなかったですけど、60分経ったので帰ります!』とは言えませんよ」

Hさんは、利用者のお宅を訪ねる際には予め電話で居宅を確認しているが、それでも「不在事件」は起きてしまうという。認知症の高齢者などは約束を忘れてしまうこともあるので仕方のない面もあるが、「利用者がいなければヘルパーは動けない」ということは、知っておいて欲しいものだ。

公開日:2016/4/25
最終更新日:2019/5/30

介護求人ナビ

介護求人ナビは全国の介護・福祉・医療の求人を掲載している業界最大級の転職サイトです。
介護職・ヘルパーはもちろん、ケアマネジャーやサービス提供責任者など介護に関わる様々な職種を対象に、全国の介護施設・介護事業所の正社員、パート・アルバイトの求人を掲載中。
希望の勤務地、雇用形態、サービス・施設形態、休日、待遇、アクセス、資格、経験などこだわりの条件からあなたにぴったりのお仕事が探せます。転職支援サービスに登録すると、専門のキャリアアドバイザーから求人の紹介、履歴書の添削、面接のサポートを受けることもできます。
介護・福祉・医療業界の転職、就職、パート・アルバイト先探しに、ぜひ介護求人ナビをご活用ください。

介護求人ナビ

介護求人ナビは全国の介護・福祉・医療の求人を掲載している業界最大級の転職サイトです。
介護職・ヘルパーはもちろん、ケアマネジャーやサービス提供責任者など介護に関わる様々な職種を対象に、全国の介護施設・介護事業所の正社員、パート・アルバイトの求人を掲載中。
希望の勤務地、雇用形態、サービス・施設形態、休日、待遇、アクセス、資格、経験などこだわりの条件からあなたにぴったりのお仕事が探せます。転職支援サービスに登録すると、専門のキャリアアドバイザーから求人の紹介、履歴書の添削、面接のサポートを受けることもできます。
介護・福祉・医療業界の転職、就職、パート・アルバイト先探しに、ぜひ介護求人ナビをご活用ください。