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映画で介護を学ぶ・楽しむ

『毎日がアルツハイマー』『毎日がアルツハイマー2』

2019年1月7日

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◆Movie Infomation◆

■作品名:
毎日がアルツハイマー
長編動画 2012年/93分/ドキュメンタリー
毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編
長編動画 2014年/51分/ドキュメンタリー

■出演:関口宏子 関口祐加ほか
■企画・製作・監督・撮影・編集:関口 祐加
■製作:NY GALS FILMS/製作協力・配給:シグロ
■価格:¥3000+税
■発売:シグロ
■販売:紀伊国屋書店

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カラリと軽やかな認知症ドキュメンタリー映画に、ケアの真髄を見る

宏子さんと孫の樹子(ことこ)ちゃん。『毎日がアルツハイマー』より

宏子さんと孫の樹子(ことこ)ちゃん。『毎日がアルツハイマー』より

母親の宏子さんが認知症になり、29年間居住したオーストラリアでの生活を引き払い、介護するため帰国。日常生活の中で混乱が増している母親を、娘であり映画監督の祐加さんが、カメラで追う――。そう説明すると、悲壮感漂うドキュメンタリー映画だと想像するかもしれないが、この作品には、笑いと軽やかさが満ちている。

最初はYouTubeで配信され、約100万人が観た動画を、劇場版に編集した『毎日がアルツハイマー』(通称毎アル)が公開されたのが2012年。そして、絶大な支持を得た作品の続編として生まれた『毎日がアルツハイマー2 〜関口監督、イギリスへ行く編』(毎アル2)は、2014年に公開された。現在は、DVDでこの2作品を観ることができる。

『毎アル』の冒頭シーンは、2009年9月22日、母 宏子さんの誕生日から始まる。家族に囲まれて、バースデーケーキのろうそくを吹き消す楽しい夕べ。しかし、2週間後の宏子さんは、誕生日会のことをすっかり忘れている。
孫の樹子ちゃんが「え~」とビックリし、「本当にやったよ」とたたみかける。宏子さんは「あらー」と言いながら、「ボケたボケたよ、ボケったった~♫」と歌い始めるのだ。見事な切り返し!認知症の人にタブーとされがちな「ボケた」という言葉を自ら使っておどける姿を冷静にかつ、おもしろがって撮影し、作品にした監督もまた、太っ腹である。

笑顔で「裏」ピース!検査のため病院に向かう関口監督と宏子さん。『毎日がアルツハイマー2』より

笑顔で「裏」ピース!検査のため病院に向かう関口監督と宏子さん。『毎日がアルツハイマー2』より

他にも長谷川式認知症テストを実施しているシーンや、宏子さんのMRIの画像まで見せてしまう。『毎アル2』では、大便の粗相をし、祐加さんの洗面器に汚れた衣類を放り出してあるシーンまで。しかし、どのシーンでも「つらい」とか「困った」といった感情はない。たとえ驚いても、「ヒェ~」と監督が叫んでシーンが終わるのだ。

認知症の母親に対する徹底的な客観的視点。さらに言えば、「良妻賢母を演じ続けた母が、ようやく自分らしく開放的に生きているのだ。これは喜ばしいこと」とたたえる気概。認知症は困った病気ではない。忘れることでつらさから逃れ、建前を捨てて本音で生きることができるのだから、認知症=多幸症だと、関口監督は映画を通して見せてくれる。しっかりとこの「メッセージ」が伝わるので、2作品を見ていると力が湧く。

『毎アル』では、認知症医学の権威である順天堂大学大学院の新井平伊先生、国立長寿医療研究センターの遠藤英俊先生のインタビューもある。おふたりの話を伺うと、認知症をさらに理解でき、また前向きに捉えられるようになる。

イギリスに飛んだ関口監督と看護師長のパットさん。『毎日がアルツハイマー2』より

イギリスに飛んだ関口監督と看護師長のパットさん。『毎日がアルツハイマー2』より

『毎アル2』では、関口監督はなんとイギリスに飛ぶ。イギリスで誕生したパーソン・センタード・ケア(PCC)の存在を知り、「認知症の人をひとりの人として尊重し、その人の視点や立場に立って理解し、ケアを行おうとするPCCこそ、認知症にとっての唯一無二のケア」と確信した監督が、PCCの本場を撮影してきている。現地のワークショップでは、PCCの精神を学び実践する看護師・介護士たちの思いや、その様子が垣間見える。介護業界に身を置く人なら、どれもぜひ聞いておきたい、観ておきたい内容だ。

 

コミカルな映画に笑い、そして認知症介護の真髄を知る。この2作品は、私たちに認知症の人へのケアや共生のあり方を、改めて教えてくれる。

 

○●○ とっておき!製作裏話 ○●○

シリーズ3作目にあたる『毎アル最終劇場公開版』を撮影中!
オランダに理想の認知症ヴィレッジを取材に行く

image6母親を被写体にして映画を作る。まして、母親は認知症。これはよほどの信頼関係がないと、難しいだろうと思う。撮影に躊躇はなかったのだろうかー。
関口監督は言う。

「若い頃の母は建前で生きていました。いい妻、いい母を演じ、プライドも高かった。それが、認知症になってから開放的になり、とても魅力的になったんです。認知症だから母を撮りたかったわけではない。認知症の力を借りて魅力的になった母を撮りたかったんです。ですから、躊躇はなかったですね」。

むしろ、「魅力あふれる発言や行動はいきなり起こるので、撮るチャンスを逃すことが多くて悔しいんですよ(笑)」。
怒って、笑って、おどける宏子さんに、「愛しているよ」と映画を通してラブレターを送っているようにも見える。

実は、すでに『毎アル』シリーズ3作目にあたる『毎アル最終劇場公開版』を、現在、撮影中だという。宏子さんに接することで、認知症を深く学ぶ機会を持った監督が、「理想の認知症ヴィレッジ」をオランダに取材しに行く予定だという。

「認知症の人が本当に暮らしやすい環境をつくるべき」と考えた元看護師が、オランダ政府を動かしてつくった最終ステージの認知症患者さんのための介護機能を持つ村。そこでは、多くの認知症の人達が幸せに暮らしているという。
「介護する人とされる人、在宅と老人ホーム、すべての垣根をとっぱらった、すごいコンセプトの村です。取材が楽しみで、今からワクワクしています。最終的に映画の中で紹介しますので、ぜひご鑑賞頂ければと思います」。

認知症の人にとって理想の環境というヴィレッジを取材しながら、母のドキュメンタリー映画の最終章につなげていく。『毎アル最終劇場公開版』にも、大いに期待したい。

<三輪>

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