介護の仕事は「ありがとう」と言われるのが一番のやりがい!このページでは、介護士の仕事内容や働く場所、仕事の魅力ややりがい、最新の給与事情などをご紹介します。
1 介護のお仕事とは?
2 介護士は実際にどんな仕事をするの?
3 介護士が働く場所
4 介護の仕事の魅力は?
5 介護の仕事のやりがいは?
6 介護の仕事に資格は必要?
7 介護士の給料事情
8 介護士の気になるうわさ
9 まとめ
『介護』の仕事は、高齢者が安心して生活できるように、介護保険施設や老人ホーム、通所介護事業所などにおいて、高齢者の身の回りの世話や相談援助等の介護サービスを提供する仕事。
一般的に『介護』の現場で働く人のことを「介護士」や「介護職」と言います。「介護士」「介護職」は特定の資格ではなく、職種を指します。
「ホームヘルパー」も介護の仕事の1つで、訪問介護で働く介護職・介護士を「ホームヘルパー」と呼びます。
介護の話題でよく耳にする「介護福祉士」は、介護に関する資格の1つ。職種を指す「介護士」「介護職」と混同しないようにしましょう。
介護士(介護職)の仕事内容は大きく分けて『身体介護』『生活援助』『その他の支援』に分けられます。
●身体介護
利用者さんの身体に直接触れて、身の回りのお世話をすることを『身体介護』といいます。
具体的には、お風呂で洗髪や洗身をする「入浴介助」、トイレでの介助やオムツ交換をする「排泄介助」、ベッドから車いす、車いすからトイレなどへの移動を援助する「移乗介助」、「食事介助」、「更衣介助」などがあります。
●生活援助
掃除、洗濯、調理といった、利用者さんの身体には触れないで行う身の回りのお世話を『生活援助』といいます。
●その他の支援
リハビリや余暇活動のためのレクリエーションを提供することや、メンタル面のケアを行うのも、介護職の仕事です。介護保険の適用範囲内で行える支援と利用者さんの完全自己負担となる支援があり、施設によって提供するサービスは異なります。
介護士(介護職)の働く場所には、介護施設のほか、利用者さんの自宅や病院・診療所があります。
施設形態・サービス形態によって、利用者さんの介護度やメインになる業務、夜勤など1日のスケジュールが異なってきます。
●介護施設
利用者さんが施設で生活する「入所型」と利用者さんが施設に通ってくる「通所型」があります。
入所型の介護施設には、介護保険施設である特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設のほか、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、グループホームなどがあります。
通所型の介護施設には、デイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)などがあります。
施設の特徴や働き方は、こちらを参考に
>有料老人ホームの仕事内容は?1日の流れ、給料、メリットがわかる!
>グループホームの仕事内容は?夜勤・日勤スケジュール、給料、向いている人を徹底調査!
>デイサービスの仕事内容、給料、仕事のメリットや向いている人を徹底調査!
●利用者さんの自宅など
訪問介護、訪問リハビリテーションなど、利用者さんの自宅を訪問して、それぞれの利用者さんが求める支援を行います。
訪問介護の働き方は、こちらを参考に
>訪問介護(ホームヘルパー)の仕事内容、平均給料、気になる疑問を徹底調査!
●働き方も稼ぎ方もいろいろ!
介護保険サービスの利用者さんは、自身の介護度合いや希望に応じて必要な介護サービスを選択します。つまり、介護サービスを提供する介護士の働き方についても様々な選択肢があるんです。
例えば、『日中だけ働きたい』ということであれば営業時間が平日の日中となるデイサービスで働く、『直行直帰を希望する』ということであれば訪問介護で働く、ということが可能。
訪問介護では「登録ヘルパー」という働き方もあり、介護事業所に自分が働ける曜日と時間を登録することで、短時間でかつスポットで働くこともできます。
また、24時間体制で介護サービスを提供している入所型の介護施設では、「夜勤専従スタッフ」を募集しているところも。夜勤帯は時給が高い・手当が出るなど、高給与で効率よく働けることも人気です。
さらに、現在子育て中であり扶養の範囲内で働きたいという方はパート職員として働くこともできます。
●性別・年齢に関係なく活躍できる!
介護の仕事は、年齢や性別に関係なく、いつでも誰でも活躍できるのが魅力です。
現在、ホームヘルパーとして働く人の約4割、介護施設の介護士として働く人の約3割が、60歳以上の元気なシニア層。
また、介護業界で働く人の約8割が女性です。
体力のある若い人でなければ介護の仕事は勤まらないというイメージがありますが、介護職員の働き方が多様化する中で、介護業界でもシニア層の雇用に積極的に取り組む法人が増加。
その結果、シニアが活躍することができる業界へと進化していきました。
介護の仕事は、性別や年齢に関係なく活躍することができる業界になっています。
※介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査結果」より
●介護の未経験者も大歓迎!
現在、介護業界で働く人のうち、前職が「介護・福祉・医療関係以外の仕事」だった人は、全体の6割以上!(介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査結果」より)
多くの人が未経験から介護士に転職しているんです。
介護業界が慢性的な人手不足であることから、未経験者を受け入れる傾向にありますが、介護の仕事は、知識や技術はもちろんのこと、介護に対する思いや仕事に対する姿勢といった「心」が重視されます。
未経験・無資格であっても『利用者さんの役に立ちたい』という気持ちがしっかりしている人材であれば、成長が早く現場の即戦力として働けるでしょう。
介護の仕事はAIに代わることが困難な仕事といわれます。どうしても人手が必要です。そのため、未経験者でも介護の仕事に興味を抱いていれば、介護業界からは大いに歓迎されます。
●人生の先輩たちから学べることも
高齢者介護の現場では、自分たちよりも年上の方々が利用者さんです。
介護の仕事は、介護士が利用者さんをサポートすることといわれますが、実際は人生の先輩でもある利用者の方々から学ばせてもらっていることも多いもの。
利用者さんとのコミュニケーションの中で仕事の意識を高め、人として成長していくことができます。
介護の仕事は対人援助業務です。そのため、利用者さんとの信頼関係が重要になります。
日々一生懸命、利用者さんの介護に取り組みコミュニケーションを重ねることで信頼関係が構築され、利用者さんが笑顔になってくれること・感謝されることが、介護士の仕事のやりがいです。
そして、これは利用者さん本人だけでなく家族の信頼にもつながっていき、達成感が得られるでしょう。
対人援助業務だからこそ感じる多くの人からいただく「ありがとう」という感謝の言葉は大きな生きがいにもなります。
介護業務のほとんどは無資格で行うことが可能です。
ただし、訪問介護を行うホームヘルパーになるには、介護職員初任者研修(旧・ヘルパー2級)以上の資格が必要になります。
●介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、基本的な介護の知識と介護技術の習得を目的とした資格。
基本的な介護業務を1人で行うことができるという証明として信頼のある資格の1つです。そして、その先にある介護職員実務者研修、介護福祉士といったキャリアアップにも活かすことができます。
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●介護福祉士
福祉系の三大国家資格の1つでもある介護福祉士。
現場の介護職員としてのキャリアの行きつく先ともいえます。
高度な介護の知識と技術を兼ね備えた介護現場のリーダー的存在として活躍することができます。
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転職を考えているならこちらも参考に
>介護職に転職したら最大20万円!介護分野就職支援金の対象者や手続き方法は?
厚生労働省が発表した調査結果によると、介護職員の平均月給は300,970円(常勤・各種手当含む)。前年より10,850円アップしています。
勤続1年目の介護職の平均月給は270,740円ですが、勤続5年以上になると295,450円に、勤続10年以上になると334,140円になり、勤続年数に応じて給与が上がっていくことがわかります。
また、資格がなくても働ける介護の仕事ですが、資格の有無で平均給与にも差が出ています。
無資格者の平均月給は261,600円ですが、介護職員初任者研修修了者の平均月給は285,610円、実務者研修修了者の平均月給は288,060円、介護福祉士取得者の平均月給は313,920円と、保有資格の難易度に比例して平均月給も高い傾向にあります。
介護職員の人材確保及び職場定着への支援として、介護職員の給料を引き上げるための「介護職員処遇改善交付金」が2009年(平成21年)に始まりました。その後、2012年(平成24年)には「介護職員処遇改善加算」が制定。介護職員処遇改善加算は介護報酬の改定時や政策等により度々引き上げられ、それに比例して介護職の給与も年々上がってきています。
さらに、2019年(令和1年)からは、勤続10年以上の介護福祉士の給与を上げるとする「介護職員等特定処遇加算」がスタート。技術や経験がある介護職員を対象とした新たな給与引き上げ策が講じられ長く働けば働く程、給与が上がる仕組みとなりました。
*厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」より
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●体力的にキツイ?
肉体労働であり体力を使うこともある介護の仕事。身体介護はベッドから車いすへの移乗や、車いすからトイレへの移乗、体位交換、利用者さんの洗髪・洗身、着替えの支援などがあり、身体への負担は避けられません。特に腰への負担が大きく腰痛が原因で退職する人も。
ただ、身体介護を行わない仕事も多く、例えばケアマネジャーや生活相談員といった相談業務を行う仕事や、サービス提供責任者や施設長などの管理職、訪問介護事業所のうち生活援助を中心とする業務などがあります。
また、身体への負担を軽減する介護技術の研究や、介護ロボットなどの機器の開発も日々行われており、介護職の身体への負担は軽減されています。
●夜勤が大変?
利用者さんの事故は日中のみならず夜間にも発生します。夜間は勤務する職員数が少なくなるので、全てのエリアにどうしても職員の目が届きにくくなります。
そして、夜間には不測の事態が発生する危険性が常にあります。その様な緊張感の中、仕事を行うので精神的な負担が大きいといえます。
また、昼夜が逆転することから体調管理も大変です。
しかし、夜勤は通常の賃金に加え、夜間割増賃金や夜勤手当がもらえるため、給料が高くなるのがメリットの1つ。1回の仕事で得られる収入が多いといえます。
また、どうしても夜勤は避けたいという人は、サービス提供が日中だけの事業所を選ぶこともできます。デイサービスや訪問介護は、日中のみの勤務となる事業所が多く、夜勤のない働き方ができます。
介護の仕事は直接利用者さんと関わることができるので、多くのやりがいと魅力があります。
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