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2023年12月15日

デイサービスの管理者とは?仕事内容や給料、資格要件を徹底解説

デイサービスの管理者は、デイサービスの運営・管理を担う施設に欠かせない存在です。この記事ではデイサービス管理者の仕事内容や給料、資格要件について解説します。求められる能力、やりがいについても解説していますので、デイサービスの管理者に興味がある方はぜひ参考にしてください。

デイサービスとは

デイサービスとは、利用者さんができる限り自宅で自立した生活を送れるよう、心身機能の維持・回復や孤独感の解消、家族の介護の負担軽減を図ることを目的とした介護サービスです。

食事や入浴などの日常生活上の支援やレクリエーション、機能訓練、口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。

デイサービスは利用者さん同士が交流できる場でもあり、自宅にこもりがちな利用者さんが、家族以外の人との触れ合いを持つ機会にもなります。

自宅から施設への送迎も行っており、送迎にかかる家族への負担軽減も可能です。

デイサービスは基本的に要支援1~要介護5の認定を受けた人が対象となっています。

しかし、医療的ケアに対応していないデイサービスも多く、介護度が比較的低い利用者さんが多い傾向にあります。

デイサービスの管理者の仕事内容

デイサービスの管理者とは、施設の運営管理などを担う責任者ことです。

適切な介護サービスを提供するために重要な役割を担う、施設に欠かせない存在です。

デイサービスの管理者の仕事内容は以下の通り多岐に渡ります。

・施設の運営管理
・適切な介護サービスの提供
・職員の採用
・職員の労務管理
・法令に基づいた施設の運営

ここでは、デイサービスの管理者の仕事内容について詳しく解説します。

施設の運営管理

デイサービスの管理者は施設が滞りなく運営できるよう、下記のような管理を行います。

・消耗品や備品の購入
・施設稼働率の維持管理
・ケアマネジャーへの営業
・建物・設備の管理と改修
・介護報酬の加算取得などへの検討や取り組み

特に施設の稼働率は営業利益に直結する重要な仕事です。

必要があればケアマネジャーなど外部に営業を行い、適切な稼働率を保てるように努めます。

適切な介護サービスの提供

管理者は施設の代表者として、適切な介護サービスを提供できるよう管理しなければなりません。

利用者さんに介護サービスが適切に提供できるよう下記のような業務を行います。

・利用者さんと面談を実施
・介護職員の業務改善
・介護職員への講習会や研修の実施
・介護職員への面談や人事評価の実施

利用者さんからの声を聴くのはもちろん、実際にサービスを提供する職員とも面談を実施します。

定期的に講習会も開催し、サービスの品質を保つことも重要です。

職員の採用

施設の規模によっては介護職員の採用も管理者が行います。採用に関する具体的な仕事内容は下記の通りです。

・求人票の管理
・応募者への業務・会社の説明
・応募者への電話応対や面接の実施
・退職の手続きの管理

人手が不足すると適切な介護サービスを提供できません。

保有資格や経験を考慮し、必要な人材を見極めるのも管理者の大切な仕事です。

職員の労務管理

介護職員の勤怠や福利厚生の管理も管理者が担当する場合があります。

介護職員の労務管理に関する業務は下記の通りです。

・資格や経験を考慮した人員配置
・介護職員の勤怠・シフトの管理
・介護職員の休暇・休業・体調の管理

職員の配置を成功させるには、保有資格や経験だけでなく得意・不得意など個性を見極める必要があります。

労務管理を成功させるために、普段から職員と関わりを持つことも大切です。

法令に基づいた施設の運営

法令に基づいた施設の運営のために、介護保険事業に関する変更などがある場合は管理者が対応します。

・デイサービスの運営にまつわる基準や法令の把握
・施設の管轄となる市町村への届け出の作成と管理
・施設の管轄となる市町村からの監査や指導への対応

デイサービスを運営するには、介護保険法をはじめ、介護報酬算定に関する基準、人員や設備、運営に関する基準条例などの法令を遵守しなければなりません。

デイサービスの管理者の給料

公益財団法人 介護労働安定センターが公開している「令和4年度 介護労働実態調査結果」によると、デイサービスの管理者の平均給料は年収換算で4,885,859円となっています。

一方、デイサービスの介護労働者の平均給料は3,389,812円であることから、管理職と一般的な介護職員の年収には大きな差があることがわかります。

また、厚生労働省が公開している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると日本国内の平均賃金は311,800円、年収換算で3,741,600円です。

実際の給料額は施設の規模や運営状況などによって異なりますが、デイサービス管理者の年収は日本国内でも高いほうであるといえます。

デイサービスの管理者は兼務できる?

デイサービスの管理者は、管理上支障がない限り施設内の他の業務と兼務ができます

そのため、サービス提供責任者やケアマネジャー、介護職員が管理者を兼務するケースも少なくありません。

ただし、デイサービスでは原則、常勤で管理職に従事する者の配置が定められています。

また、管轄する行政機関によっては、兼務によりサービス提供に支障がないよう、管理者としての勤務時間を半数以上は確保するなどの決まりがある場合があります。

管理者は他の業務と兼務が可能ですが、兼務の職種として勤務する場合、管理上支障が出ないようにすること、時間に制限があることに注意が必要です。

デイサービスの管理者の勤務時間

 
デイサービスは基本的に日帰りで介護サービスを提供する施設になるため、利用者さんが宿泊するケースはありません。

そのため、管理者の勤務時間は8時30分~18時など日勤になることがほとんどです。

宿泊対応しているデイサービスや、早朝から深夜までと長時間営業のデイサービスではシフト制をとっている場合もあります。

デイサービス管理者の1日のスケジュールの例は以下の通りです

8:30  ・出勤・朝礼(ミーティング、情報共有等)・送迎準備
9:00  ・送迎の付き添い・お出迎え
9:30  ・利用者さんとコミュニケーションをとり、変化がないかを観察
10:00・経営者との運営会議
11:00・介護職員の業務の進捗確認・利用者さんとコミュニケーション
11:30・食事準備
13:00・ケアマネジャー等への営業活動
15:00・おやつの準備・介護職員の業務の進捗確認・利用者さんとコミュニケーション
16:00・送迎準備
16:30・お見送り・送迎の付き添い
18:00・記録作成・翌日の準備・帰宅

デイサービスの管理者の資格要件

デイサービスの管理者になるための特別な要件や資格はありません。

しかし、介護業務を理解していなければ管理者は勤まらないため、介護職員として現場で経験を積んでから昇進をして管理職になるケースも多いです。

そのため、デイサービスで管理者を目指すのであれば介護現場での実務経験や介護に関する資格があると良いでしょう。

デイサービス管理者におすすめの資格は以下の通りです。

・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネジャー)
・理学療法士
・作業療法士

管理者は兼務ができるため、これらの資格を取得すると活躍の幅が広がります。

また、これらの資格があれば専門的な知識があると認められ、採用で有利になる可能性が高いです。

資格を取得するには時間や労力、費用がかかりますが、その分キャリアアップでき、年収にも反映されるでしょう。

デイサービス管理者になる方法

デイサービスの管理者になるためには、介護職員として経験を積み昇進する方法のほか、管理者への求人に応募する方法があります。

介護現場での経験があったほうが職員や利用者さんの気持ちを汲み取りやすく、業務を進めやすい可能性があります。

また、介護に関する知識や経験、スキルがある人材を優遇する事業所が多いのも事実です。

しかし、最近では他業界で培ったスキルを活かし、管理者として転職するケースも多くみられます。

管理者には、介護の知識・経験だけでなく、行動力やリーダーシップ、マネジメント能力などが求められるためです。

未経験から管理者を募集している求人もあるため、まずは応募をしてみるのも良いでしょう。

デイサービスの管理者に求められる能力


デイサービスの管理者は施設全体の管理を担うため、その業務は多岐にわたります。
そのため、以下のようにさまざまな能力が求められます。

・コミュニケーションスキル
・マネジメントスキル
・リーダーシップ

幅広い視野で利用者さんや家族、介護職員の立場を理解しながら、経営者の方針や数字などにも気を配りデイサービスを運営していく能力が必要です。

ここでは、デイサービスの管理者に求められる能力についてさらに詳しく解説します。

コミュニケーションスキル

デイサービスの管理者にはコミュニケーションスキルが求められます。

コミュニケーションスキルを身に付けていれば、介護職員と円滑にやり取りをしながら協力して業務を進めることができるためです。

介護職員への指導・教育を行う際にも、相手の視点に立ち、わかりやすく伝えるスキルが必要です。

また、利用者さんのニーズに合った介護サービスを提供するためには、利用者さんや家族の話をしっかりと聞き、信頼関係を築くことが重要になります。

マネジメントスキル

デイサービスの管理者は、管理運営を担う施設の責任者として高いマネジメントスキルを求められます。

介護保険法などの法令や行政の指導を正しく理解したうえで、デイサービスを運営していく必要があるためです。

運営方針や経営目標、介護職員の管理、利用者さんや介護サービスの管理など、多くの業務をマネジメントし、円滑に運営しかなければなりません。

利用者さんや利用者さんの家族、介護職員の意向や気持ちを考えながら適正に施設を運営していくスキルを求められるでしょう。

リーダーシップ

施設の管理を任される者として、施設全体をまとめるリーダーシップが求められます。

デイサービス内で何らかの問題が起きたときには、管理者として適切な対処と迅速に決断が必要です。

介護職員が安心できるようなリーダーシップがあると良いでしょう。

デイサービスの管理者は大変?

デイサービスの管理者は施設全体の管理・運営を担うため、仕事の幅が広いうえ、リーダーとして職員に気を配りながら業務を進めなければならないなど、大変なこともあります。

経営方針や数字、サービスの質、職員の働きやすさなど、多くのことに気を配らなければならないため、悩みを抱える管理者も多いです。

また、経営者の方針と現場の介護職員の意見の違いなどから、板挟みにあうこともあるかもしれません。

しかし、苦労が多い分、人として成長ができる職種ともいえます。

自分で施設の方針を決定できたり、利用者さんや介護職員、経営者から信頼されたりと、多くの面でやりがいを感じられるでしょう。

デイサービスの管理者のやりがい

デイサービス管理者は多くの業務を担うため大変なこともありますが、その分やりがいもたくさんあります。

・多くの人から感謝される
・施設の方針が決められる

ここでは、デイサービス管理者のやりがいについて詳しく解説します。

多くの人から感謝される

デイサービスの管理者は、共に働く仲間やデイサービスの利用者さんとその家族など、関わる人々に感謝されることが多い仕事です。

自分がやってきたことがそのまま誰かのためにつながるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

施設の方針が決められる

デイサービスの管理者は、自身が理想とするデイサービスを作るための方針を決められます。

たとえば入浴に力を入れたデイサービス、野菜や草花を育てる取り組みを行うデイサービス、理美容などを積極的に取り入れたデイサービスなど、現在はいろいろなデイサービスがあります。

付加価値のあるデイサービスは注目を浴び、利用者さんや地域の人々に喜ばれるでしょう。

運営方針からデイサービスづくりに携わり、たくさんの人に喜んでもらえるのは大きなやりがいです。

デイサービスの管理者は施設に欠かせない存在です

デイサービス管理者はデイサービス全体を管理する責任者です。

利用者さんに適切な介護サービスを提供するために、施設の管理をはじめケアマネジャーへの営業、介護職員の採用や教育指導、労務管理など多くの業務を担います。

業務内容が幅広く大変なこともありますが、介護業務とは違ったやりがいのある仕事です。

デイサービス管理者になるための資格要件は特にありませんが、介護に関する資格や介護現場での経験・スキルがあれば採用に有利になります。

しかし、未経験から管理者を募集している求人もあるため、気になっている方は応募してみると良いでしょう。

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