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介護現場で働く力がアップ

『なぜ人と人は支え合うのか』

2019年6月21日

■書名:なぜ人と人は支え合うのか
■著者:渡辺 一史
■出版社:筑摩書房
■発行年月:2018年12月

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介護と福祉に正面から向き合う!『こんな夜更けにバナナかよ』著者の最新刊

2018年12月公開の映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』をご存知の方もあることだろう。
筋ジストロフィーの男性と介護ボランティアたちの交流を生々しく描き、タイトルのユニークさや主演俳優の魅力も合わさって話題になった。
本書の著者、渡辺一史氏は、その映画の原作者である。

渡辺氏は、2003年に『こんな夜更けにバナナかよ』を刊行。
豊富な取材経験をもとに、長く障害や福祉の意味を見つめてきたノンフィクションライターだ。
本書「なぜ人と人は支え合うのか」の執筆においては、図らずも、2016年に起きた福祉施設での事件や前述の映画化が大きな力を与えたという。

本書は、次のような考え方を軸にしている。

<障害者について考えることは、じつは健常者について考えることであり、同時に自分自身について考えることでもあります。(中略)そして、障害のある人たちが生きやすい社会をつくっていくことは、結局のところ誰のトクになるのか、という素朴な視点で、福祉という発想を根本から問い直してみたいと思っています。>

なお、本書で中心に描かれているのは「障害者」だが、多くの部分で「高齢者」に置き換えて読むことが可能だ。
本書で語られる内容は福祉の根本的な考え方なので、高齢者介護に携わっている介護職の方も、じっくり本書に向き合い仕事にも活かしていける。2018年から始まった「共生型サービス」に取り組む際にも役立つだろう。

本書は福祉の世界での次のような問いについて、真正面から向き合っていて、建前やきれいごととは無縁の内容となっている。

「障害者って、生きてる価値はあるんでしょうか?」
「なんで税金を重くしてまで、障害者や老人を助けなくてはいけないのですか?」

インターネット上では、こうした書き込みは珍しくないのだという。
福祉施設での事件の被告は「障害者なんていなくなればいい」と供述したと言われるが、同様の考え方をする人がいるということだ。

著者はこの問いに対して、本書全体で答えようとしている。

その答えは、本書から読者一人ひとりが見つけることにして、ここでは、本書に登場する難病の当事者の言葉を引用しておこう。

<すごいきれいな富士山が見えたとき、(中略)そこに価値を見いだして、感動したりしているのは人間の側なんですよ。だとしたら、目の前に存在している障害のある人間に対して、意思疎通ができないからといって、何の価値も見いだせないっておかしくないですか? それは、障害者に『価値があるか・ないか』ということではなく、『価値がない』と思う人のほうに、『価値を見いだす能力がない』だけじゃないかって私は思うんです。>

著者自身、障害のある人たちとの出会いこそが今の自分を作ってくれた、と感じているそうだ。「障害者って、生きてる価値はあるんでしょうか?」という疑問に対する一つの返答と言えよう。
高齢者介護を仕事にしてきた多くの人にとっても、似た思いがあるのではないだろうか。

 

著者プロフィール(引用)

渡辺 一史(わたなべ・かずふみ)さん
ノンフィクションライター。1968年名古屋市生まれ。札幌市在住。北海道大学文学部を中退後、北海道を拠点に活動するフリーライターとなる。2003年、『こんな夜更けにバナナかよ』(北海道新聞社、後に文春文庫)を刊行し、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞。2011年、2冊目の著書『北の無人駅から』(北海道新聞社)を刊行し、サントリー学芸賞などを受賞。

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