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転職インタビュー

2022年10月25日

介護職への転職インタビュー:印刷会社から専業主婦を経て介護職へ

印刷会社で正社員の後、結婚・出産を経て介護の世界に飛び込んだUさん。転職当時は特に介護をやりたかったわけではなかったはずなのに、すでに今では「他の仕事は考えられない」というほどに。
そのいきさつや介護の仕事の魅力を伺います!

お話を伺った介護士さん

Uさん(40代後半・女性)
正社員の仕事を結婚退職し、専業主婦を経験後に介護職に転職。

 

転職前:印刷会社の制作・事務
・勤続年数 6年
・雇用形態 正社員
・給料 約23万円/月(ボーナスなし)
・週6日勤務(勤務時間:9時~18時、残業50時間程度)
転職後:訪問介護事業所のサービス提供責任者、介護研修企画者
・勤続年数 12年
・雇用形態 正職員
・給料 約35万円前後/月(ボーナスなし)
・週6日勤務(勤務時間:9時~18時、残業80時間程度)

 

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

訪問介護事業所、介護支援事業所、成年後見事務所、介護研修など、介護に関する事業を複合的に行っている法人に勤めています。
ほぼすべての仕事に関わりましたが、主な業務は、訪問介護事業所でのサービス提供責任者・ヘルパー業務と、研修の企画担当です。

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

夜勤なしの日勤のみの働き方です。
1日に2~3件の訪問をしながら、合間に事業所で事務作業をしています。

【スケジュール例】
8:30 出社
9:00 訪問介護で利用者さん宅へ
10:30 事務所で事務作業。研修のカリキュラムの整理や、講師の手配など
12:00 訪問介護で利用者さん宅へ
14:00 昼食を食べながら事務作業
16:00 訪問介護で利用者さん宅へ
17:00 子連れ出勤もOKな事務所なので、幼稚園に子どもの迎えに行き、子どもを連れて帰社。事務所で子どもを遊ばせながら事務作業
19:30 帰宅。事務作業の量により、残業が発生することも

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

 

高校を卒業して、実家の鉄工所の事務をしていましたが、2年後に倒産。飲食業のアルバイトなどを経て、印刷会社に正社員として就職しました。

事務職で入社したのですが、同時に入社した制作担当の女性がすぐに退職してしまったため、制作も事務もやることになりました。印刷物の色調整をしたり、実際に工場で機械を触って版の印刷や加工もしていて、職人的な仕事に携わっていました。事務職よりむしろ工場での仕事のほうが楽しかったです。

■介護職に転職したきっかけは?

 

結婚・出産を機に印刷会社を退職。しばらくは専業主婦をしていましたが、子どもの幼稚園でのママ友に、「ヘルパー2級の資格が取れる講座があるけれど一緒に行ってみない?」と誘われ、資格を取れるならいいかも、と軽い気持ちで講座を受けました。

すると、資格を取得したとたんに、研修を運営する法人から「うちは訪問介護事業所も運営しているんだけれど、せっかく資格をとったのだから、うちで働いてみない? お子さんがいても優遇するよ。週1勤務から始めればいいから」と言われ、これも軽い気持ちでやってみたところ、「仕事できるね、もう少しやってみない?」とどんどん仕事を振られ、気づいたらサービス提供責任者になり、研修の企画も任されることになりました。

転職をする前に不安だったこと

■未経験で介護職として転職することに不安はありませんでしたか?

 

はじめて携わる仕事ですし、資格を取ったといっても素人なので、はたしてできるのかと心配ではありました。オムツ交換や入浴介助を含め、身体介護も非力なので大丈夫かなと。

でも、根が「当たって砕けろ」なタイプなので、「とにかくやってみよう、ダメだったらやめればいい」と思っていました。

■転職後、その不安は解消されましたか?

 

介護って、やればやるほどコツがわかってくるものですね。法人には教えてくれる人もいますし、しばらくすると不安もなくなりました。

とにかく、ただ見学しているのと自分がやるのとでは大違いだということはよくわかりましたから、そういう意味でも、回数をこなすことが重要だと思いました。経験が増えるごとに自分なりの工夫もできるようになっていきました

介護業界に転職するために準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

特に準備したことはないです。前向きな気持ちさえあれば大丈夫だと思っていました

周囲の方々の指導や、利用者さんの優しさにも助けられ、初めて介護業界に飛び込んでも何とかスムーズに仕事が進められました。

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

 

よかったと思うことしかないです!
もともと人と関わることが好きですし、高齢者の方は本当にたくさんの経験をしてきているので、お話を伺うとためになります。年齢を重ねて体や脳に衰えを感じていらっしゃる方も多いですが、人として教えていただけることの多さに感謝しています

また、社長が非常に尊敬できる方で、大きな影響を受けました。「目の前の人を介護することをきっかけに、社会全体の課題に目を向けて、今自分が何をしたら社会に役立つのか考えよう」という大きな視野を持っている方でした。

仕事が多くて大変でしたが、その分知見も多くなり、介護の能力だけでなく、事務能力、企画力、経営力などもつきました。感謝しかないです。

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

仕事が多すぎて、時間が足りないことです。利用者さんに「いつも忙しそうだね」と言われることもありました。

落ち着いて仕事に取り組む暇がなく、「急いで利用者さんのところに行かないと!」と焦り、ケアプランをよく確認もしないで出てしまったこともあります。そして現場でプラン以上のことをしてしまい、社内で叱られたこともありました。「あなたがよかれと思ってプラン以上のことをしたら、それがあたりまえになってプランもなにもなくなるし、他のヘルパーとの連携もできないよ」と教えられ納得しましたが、落ち着いて仕事を俯瞰してみる時間が持てないことが悩みでもありました。

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

両親の会社を手伝っていた時の事務職のスキルが、介護の書類の処理にも役立っています。また、印刷会社では職員に高齢の方が多かったので、高齢の方がどんなことに興味を持っているかなどがリアルにつかめていて、利用者さんとの会話もはずみました。

「世話してあげる」のではなくて、「一定の年齢になってもその方らしい活動や考えを大事にしたい」と思えたのも、印刷会社で高齢の方とお付き合いしていた経験があったからだと思います。

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

実は今、自分でグループホームを立ち上げる準備を進めています。
初めて介護業界に踏み出して12年間、さまざまな仕事をさせていただいたことで、事務の仕事も介護の技術も身につき、経営も学ばせてもらいました。ケアをするときに大切に持っておきたい視点や、介護事業所の運営で気を付けたい点など、会社で得たことが、自分の事業にも生かせると思います。

今は、自分で立ち上げるグループホームがよりよい形になり、利用者さんだけでなく従業員も「ここにいてよかった」と思えるような場を作りたいと考えています。
 

 

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