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2023年04月14日

介護職への転職インタビュー:パン職人から介護職・老健の相談員へ

パン職人一筋で仕事をしてきたAさん。働き方を変えたくて介護業界へ。未経験ながら確実に資格取得の準備をし、ケアマネの資格も取得したその経歴をお聞きします!

お話を伺った介護士さん

Aさん(40代後半・男性)
パン職人の仕事が体力的にきつくなり、退職。ハローワークの職業訓練で介護を学んでいるうち、介護のおもしろさに目覚め、介護施設を複合的に経営する法人に就職。現在は居宅介護のケアマネジャーを目指して転職準備中。

 

前職:パン製造職
・勤続年数 11年
・雇用形態 正社員
・給料 約23万円/月+ボーナス不定期(年間0.5カ月分程度)
・週6日勤務(勤務時間:深夜0時~16時)
現職:介護老人保健施設の支援相談員
・勤続年数 10年(法人内で異動歴あり)
・雇用形態 正社員
・給料 約19万円/月+ボーナス1.5カ月分×2回
・週5日勤務(勤務時間:8時30分~17時30分)

 

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

介護老人保健施設(老健)で支援相談員をしています。
リハビリをして家に戻りたい利用者さんがスムーズにもとの暮らしに戻れるよう、病院や家族、介護職などとともに支援しています。

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

介護老人保健施設の支援相談員ですが、同じ法人のショートステイ利用者さんの送迎も行っています。
夜勤はなく、日勤のみの仕事です。

<1日のスケジュール>
7:40 始業は8:30だが、車通勤のため渋滞を避けて早めに家を出る。出勤したら始業時間までは書類事務の準備などを行う。
8:30 始業。老健の利用者さんの現状把握、看護介護の申し送り、情報収集など。
9:10 ショートステイの利用者さんのお迎え、受け入れ。
10:30 老健やショートステイの新規利用の相談をすすめる。ケアマネジャーや病院、ご家族とのやりとりや、担当者会議に出席。
12:30~13:30 休憩。
13:30 引き続き支援者との連絡、ご家族へ訪問。書類事務、ショートステイの計画作り。
15:30 ショートステイの送迎
16:30 残務処理
17:30 退社

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

 

パン職人でした。個人のパン屋や大手パンメーカーなどでパンの製造をする仕事です。
パンを朝から販売するために夜中に製造する必要があり、毎日深夜に出勤していました。

■介護職に転職したきっかけは?

 

パンの製造自体は好きな仕事でしたが、夜中の12時頃に出勤し、帰宅が夕方。家にいる時間が7~8時間しかなく、家族との会話もできず、体力的にもつらくなってきたため、転職を考えました。

退職してハローワークの職業訓練を受けようと思ったところ、介護の資格取得のための講座があったんです。介護はもともと少し興味がありましたし、親が高齢になってきているのもあり、お金をもらいながら介護を学べる職業訓練が「お得」と感じ、受けてみることにしました

この職業訓練は、介護職員基礎研修(※現在は廃止され実務者研修に統合)という資格取得のための勉強をするものです。座学と実習、両方がありました。

講師の方の話を聞くと、介護の仕事がおもしろそうだと感じました。体を動かして高齢の方の支援をし、コミュニケーションをとる仕事に魅力を感じたのです。職についてからもどんどん勉強できる仕事だから、長くやる意味もあるかな、と思い、介護職になりたい気持ちが高まりました。

転職前に不安だったこと

■介護職としての仕事に不安はありませんでしたか?

 

不安より興味が勝っていました。自信家というわけではないですけれど、自分にできる仕事なんじゃないかな、と思いました。

それに、実際に仕事として頑張っている人がいるのだから、辛くてもやる価値がある仕事なんじゃないかな、とも思っていました。

実際に仕事を始めてみて、ますますおもしろいと感じました。

介護業界に転職するために準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

ハローワークで職業訓練を半年間受けたことですね。

職業訓練は、研修も座学も非常におもしろかったです。毎週単元ごとに試験があって合格しないといけないので、けっこう勉強しました。優秀なほうだったと思いますよ。点数によって評価がA/Bに分かれますが、私の場合はほぼAでした。

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

 

知識が増えていくのがうれしいですね。特に、認知症に関して知識が増えていくのは自分としても勉強しがいがあります。

医学的な要因や心理的な要因などさまざまなことがからみあい、行動に表われるのですが、「こうだからこの行動になる」というハッキリとした答えはないですよね。それぞれの人の症状、過去の生活のしかたや考えなどがからみあい、その人固有の症状になっていく。そういうことを勉強し、仕事に生かせるのがいい仕事だと思いました

今の職場は研修が多く、勉強の機会を与えてくれるのもありがたいと思います

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

今は老健で働いていますが、その前は同じ法人のグループホームの介護職でした。グループホームの夜勤はひとりで務めるので、それが大変でしたね。利用者さんが不穏になったり体調をくずしたりすると、他の業務との兼ね合いが難しかったです。

看取りにも対応している施設だったので、夜中にひとりで死に立ち向かうのがつらかったです。今の老健は施設長が医師ですし、24時間看護師もいるので安心できます。

また、わりと潔癖症なほうなので、トイレ介助などできるかな、と思っていましたが、自分でも意外なほど大丈夫でした。誰かの役に立っているのだと思うことで、苦手だったことが克服できる、そういう自分を発見できること自体がうれしかったですね。

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

パン屋をやっていたのは料理が好きだったからです。自分で考案したおかずパンなども作っていました。グループホームで勤務していた頃は毎食料理を作っていたので、調理の腕前を発揮できました

メニューの組み合わせや見た目にもこだわって利用者さんに出してあげると、とても喜んでもらえましたね

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

グループホーム勤務時に介護福祉士の資格を取得し、ごく最近ケアマネジャーの資格も取得しました。今の施設でケアプランを立てて施設ケアマネをするというキャリアも考えましたが、どうせやるなら在宅で高齢者を支援するケアマネジャーをやりたい。そこで転職をすることにしました。

「一緒に居宅ケアマネをやらないか。わからないことは教えるよ」と言ってくれる尊敬するケアマネに出会ったことがきっかけでした。

介護職としてステップアップできるので、今から楽しみにしています。
 

取材・文:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
約30年前よりファッションや芸能、子育て、教育などを中心にライターとして活動。2012年、親の介護を機に社会福祉士国家資格を取得し、高齢者介護・医療・健康分野でのライターとしても活躍中。
現在は、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
介護、医療、教育、子育てなどのテーマを中心にWEB雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

 

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