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くさか里樹
ヘルプマン
ヘルプマン!!~介護蘇生編
介護漫画

2015年07月15日

『ヘルプマン!!~介護蘇生編』…著者 くさか里樹さんに聞きました! | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

q1■書名:『ヘルプマン!!~介護蘇生編』
■著者:くさか里樹
■発行:朝日新聞出版
■出版年:2015年5月

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介護業界で働く人たちのバイブル「ヘルプマン!!」が、連載の場を移して単行本化!

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『ヘルプマン!!』介護蘇生編より (画像クリックで拡大)

ヘルプマン!シリーズを、全巻読んでいる、事業所に置いている、という現役ヘルプマン(介護業界人)は多い。介護の仕事に興味を持ったきっかけは、このマンガ、という人もいる。
くさか里樹さんの『ヘルプマン!』は、介護業界の人にとってバイブル的な存在だ。

主人公の百太郎は、高齢者の本当の幸せを考え、常識も飛び越えて行動する介護職。突っ走り過ぎて嫌われたりクビになったりして、生活にも困るのだけれど、「高齢者を幸せにしたい!」という情熱は常に沸騰状態だ。『ヘルプマン!』は、講談社のイブニングに連載され、単行本としてまとめられ、27巻を数えた。海外でも翻訳されている。

介護職としての魂を教えてくれる百太郎、冷静に介護を取り巻く状況を伝えてくれる幼馴染の仁。また、介護を受ける当事者の行動の理由や心の内、揺れ動く家族の気持ち…すべて赤裸々に描かれているから、介護に従事している人、興味を持つ人なら、是非とも読みたい指南書でもある。認知症をはじめ、介護保険のこと、高齢者医療のことなど、知っておきたい知識も、感動しながらストーリーを読むだけで、どんどん入ってくる。



その『ヘルプマン!』が、講談社での連載を終え、週刊朝日から続編として連載を開始。このたび、単行本の第1巻『ヘルプマン!!~介護蘇生編』が刊行された。

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『ヘルプマン!!~介護蘇生編』より (画像クリックで拡大)

世相をいち早く伝える週刊誌に連載しただけあって、テーマは、話題の『胃ろう』。病院や老人ホームを転々とするうちに弱りきったおじいちゃんに、なんとか口からご飯を食べさせて、元気を取り戻させたいと、またまた大奮闘する百太郎。

本作で、百太郎はフリーの介護士となっており、手書きチラシで営業活動を行い、介護保険外のサービスも行っている。

胃ろうをはずそう! と、例のごとく大暴れする百太郎を、クールダウンさせながら、知識の面でもサポートする仁。仁は、本作で、介護総合情報センターというNPOを運営し、スーパーマーケットの中で介護のよろず相談を受けている。

誤嚥性肺炎にかかるような人は、胃ろうにするしかない、と思っている介護職や医療従事者は多いというけれど、実はそれは大きな誤解。 むしろ誤嚥性肺炎を防ぐには、口から食事をとり、のどの力をつけることや、おいしいものを食べ生きる意欲を保つことが重要だ-----、本作では、そんなことも教えてくれる。巻末には、訪問歯科医とくさかさんの対談も掲載。誤嚥性肺炎には口腔ケアが大事であることも、詳しく伝えてくれる。

家族も介護のプロも、「心配だから」「ケアがラクだから」と、いう観点だけでつい胃ろうに向かいがちだが、きちんと知識を持ち、本人の立場に立つことが何よりも重要だ。そして、充実したケアのためには、介護と医療の実りある連携も――。
介護職にとって、今知っておかねばならない知識が満載。ぜひ読んで欲しい一冊だ。




○●○ 著者ミニインタビュー ○●○

介護職ってすばらしい。
自信を持って仕事に取り組んでください


q4週刊朝日での連載をまとめた第1巻の発行を、また新たな気持ちで迎えました。週刊朝日は、読者層が中高年なので、親の介護やご自身の今後は、よりリアルで身近な話題。テーマを深く掘り下げ切り込んでいければきたいと思っています。今回の『胃ろう』のテーマも、高齢者介護の大きな問題になっているので、以前から描きたい題材でした。

けれど一方で、今回連載をスタートするにあたっては、「原点に帰りたい」という思いも強かったですね。特別なヒーローではなくて、「普通の人を描きたい」という描き手としての統一テーマが、回数を経るごとに、どんどん「話題中心」になって来る傾向があったので。百太郎と高齢者ひとりの絆のつくり方などに焦点を当てて、じっくり表現していきたいな、という思いがありました。

だから、今回の介護蘇生編は、胃ろうのことがよくわかる1冊ではありますが、知識以前の大前提として、介護職が燃えてキラキラと輝き、それによって利用者さんやその家族も輝くのだ、ということを、描いたつもりです。

優れた介護職は、まるで魔法のように、高齢者の心をつかみ、劇的に変えていきます。百太郎も、おじいちゃんを大きく変えました。介護業界の状況は厳しく、無力に思えることも多々あるかもしれません。けれど、介護職って、本当にすばらしい。ご自分の技術や心、そして介護業界そのものにも、自身を持ってほしいと思いますね。


著者プロフィール

くさか里樹 (くさか・りき)さん 漫画家
1958年高知県生まれ。1980年『別冊少女コミック』(小学館)にて『ひとつちがいのさしすせそ』でデビュー。ほかに『ケイリン野郎』、『クマーラジーヴァ』などがある。2003年『イブニング』(講談社)にて『ヘルプマン!』連載開始。2011年5月同作品が第40回日本漫画家協会賞大賞を受賞。2014年末、『週刊朝日』に発表の場を移し、『ヘルプマン!!』を連載開始。私生活では1982年漫画家・大石倉人さんと結婚、3児の母となり、現在は孫も5人。高知県在住。

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