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「認知症介護基礎研修」の内容・学べる知識、受講のメリットなど徹底解説!

「認知症介護基礎研修」の内容・学べる知識、受講のメリットなど徹底解説!
2021年度から無資格の介護職は受講が義務化!「認知症介護基礎研修」とはどんな研修なのでしょうか?
研修内容やカリキュラム、試験のあるなしや受講条件など、認知症介護基礎研修をこれから受ける人が知りたい内容をまとめました!

認知症介護基礎研修とは、どんな研修?

認知症介護基礎研修は、認知症介護に従事する人がステップアップしていくうえでの入門編となる研修です。新任、あるいは経験が浅い介護職の人たちを対象とし、認知症介護の現場で必要となる基礎的な知識や技術、考え方を身につけることを目的としています。

背景には、認知症に関する知識や理解の不足から業務に不安を抱える介護職が多いことと、さらに認知症の高齢者とのトラブル増加といった問題があります。そこで認知症介護基礎研修では、認知症の症状の理解、対応の基本、ケアの技術や留意点などを学び、介護職員一人ひとりの対応力向上やケアの質の向上を図ります。

認知症高齢者が増加するなか、介護業界で仕事をしようとするなら認知症ケアの学びは必要不可欠です。
その最初の一歩がこの認知症介護基礎研修と言えるでしょう。

認知症介護基礎研修で得られる知識・できるようになること

認知症ケアに携わるうえで大切なのは、認知症の特性や認知症の人を取り巻く現状などを理解することです。

認知症介護基礎研修を修了することで、そうした認知症の基礎知識や認知症の人への対応の仕方を身につけることができます。

認知症についての理解が深まれば、利用者の気持ちに寄り添うケアや、ご家族への適切なサポートにつながります。また、症状の変化をキャッチし、適切な対応につなげることができるかもしれません。
なによりそうしたことが、認知症ケアに向き合う際の大きな自信になるでしょう。

認知症介護基礎研修は入門編であり、あくまでも基礎レベルです。この研修を修了したのちは、さらに次のレベルの「認知症介護実践者研修」や「認知症介護実践リーダー研修」へとチャレンジし、自身の介護スキルを高めていくことができます。

「認知症介護基礎研修」受講の義務化について

2021年から、無資格で働く介護職員に対し、認知症介護基礎研修の受講が義務づけられることになりました

介護労働安定センターが2019年に行った介護労働実態調査によると、介護職員のうち13.1%が無資格者だとされています。今回の方針は、介護に関わるすべての人の認知症対応力を向上させ、認知症の方の尊厳の保障や介護サービスの質向上につなげる狙いがあります。

ただし、無資格だから今すぐアウトというわけではありません。

2024年度の完全義務化まで3年間の経過処置が設けられており、その間に受講すればOK。今後、受講者の負担を軽減するため研修をすべてeラーニングで完結させることも検討されており、仕事と家事の両立などで研修を受けに行く時間がない、といった人でも受講しやすくなる予定です。

研修の義務化は無資格の介護職員が対象のため、介護福祉士や介護職員初任者研修、認知症介護実践者研修修了などの介護系資格を持つ人は対象外です。
また、医師、看護師、理学療法士、作業療法士などの職種の人たち、あるいは福祉系高校で認知症に関する単位を取った人も義務化の対象とはなりません。

認知症介護基礎研修が役立つ職場・就職先は?

認知症高齢者の方と対応する機会は、どの介護現場でもますます増えていきます。認知症介護基礎研修で学んだ知識や技術は、どの介護施設や訪問介護サービスにおいても役立つでしょう。

しかし、2024年度からは、介護施設や事業所、訪問などいずれの現場においても、介護に携わる人には認知症介護基礎研修が必須の資格となります。そのため、認知症介護基礎研修を修了しただけで終わらせず、スキルアップの土台として活用していくことが大切です。

さらに上の資格を取得し専門性を高めていけば、認知症対応を強みとする施設への転職や、認知症ケアのエキスパートとしてのキャリアアップなど、活躍の場が広がっていくでしょう。

認知症介護基礎研修の受講資格は?

認知症介護基礎研修を受講するための要件は、研修を実施する自治体の介護施設や事業所で、介護業務に従事していること

もともと経験が浅い介護職の方たちにも認知症介護の基礎知識を学んでもらうことが研修の目的とされているので、受講に際して経験年数や資格の有無は問われません

認知症介護基礎研修の概要

認知症介護基礎研修は、研修の実施主体は各都道府県の市区町村で、地域の社会福祉法人などが委託を受けて開催しているケースもあります。実施回数や日程、定員などは自治体ごとに異なりますので、受講を希望する場合は、該当する自治体の公式ホームページで確認してください

■研修日程、会場
年1回~数回実施。
実施回数は自治体ごとに異なります。年1回の自治体もあれば、東京のように全20回というところもあります。
研修は1日間です。
なお、eラーニングを導入している自治体もあります。

■申込方法
介護施設や事業所の責任者を通じて申し込みます。
申込書類に必要事項を記入のうえ、各自治体の担当課へ郵送または持参します。定員に限りがあるため、自治体によっては、同一法人からの申し込み人数の上限を定めているところも多いので注意が必要です。
なお、受講希望者が定員を上回った場合は、書類選考のうえ、受講の可否が文書にて事業所に通知されます。

■受講料
実施する自治体によって受講料の設定は異なります。
ちなみに東京都の場合は無料です。有料の自治体も、受講料とテキスト代合わせて数千円程度です。

認知症介護基礎研修の2021年度研修スケジュール

自治体ごとに研修会の実施スケジュールは異なります。ここでは東京都(足立区・八王子市を除く)のスケジュールを例に挙げます。東京都では、下記日程以外にもeラーニング研修の導入を予定しています。

■東京都 2021年度「認知症介護基礎研修」全20回

研修日程 申込期間
第1・2回 4月27日(火)※中止 1月22日(金)~2月19日(金)
第3・4回 4月28日(水)※中止 1月22日(金)~2月19日(金)
第5・6回 6月2日(水)※中止 3月3日(水)~3月31日(水)
第7・8回 6月3日(木) 3月3日(水)~3月31日(水)
第9・10回 9月28日(火) 募集中止
第11・12回 9月29日(水) 募集中止
第13・14回 10月26日(火) 募集中止
第15・16回 10月29日(金) 募集中止
第17・18回 2月8日(火) 11月5日(金)~12月9日(木)
第19・20回 2月10日(木) 11月5日(金)~12月9日(木)

認知症介護基礎研修の内容

認知症介護基礎研修では、認知症の人や症状の理解、対応の基本、ケアの技術や留意点などの入門編を学び、介護職としての業務に必要な最低限の知識と考え方を習得します。

■研修の流れとカリキュラム・内容
カリキュラムは、講義と演習が各180分、午前と午後、合わせて6時間程度です。
カリキュラムの流れや主な内容は次のとおりです。

1. オリエンテーション
・研修の目的と目標
2. 認知症の人の理解と対応の基本(講義)
・認知症の人を取り巻く現状
・認知症の定義と原因疾患
・認知症の中核症状と行動・心理症状の理解
・認知症ケアの基礎理念や考え方
・認知症ケアの基礎的技術
3. 認知症ケアの実践上の留意点(演習)
・認知症の人との基本的なコミュニケーション方法
・行動の背景を理解したケアの選択と工夫
・自事業所の現状や自身のこれまでのケアの振り返り
4. 修了式

■修了について
研修修了時に試験はなく、すべてのカリキュラムに参加することで修了となります。

認知症介護基礎研修を受講するメリットは?

認知症介護は、社会的にも大きな課題です。そこで注目を集めているのが認知症介護のエキスパート。その認知症介護のエキスパートをめざすうえで指標となるのが、認知症介護の研修です。

今回紹介した「認知症介護基礎研修」は、まさにそのスタートライン。そこから認知症実践者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者研修と続きます。

認知症介護基礎研修を修了すると、認知症介護の現場で必要不可欠な知識と技能を身につけることができます。それは、次のステップに進む土台づくりでもあります。

認知症介護基礎研修で身につけた知識や技術を活かして介護現場で経験を積み、そこからレベルアップして上の研修をクリアしていけば、転職の強みになるなど大きなメリットにつながります。

もちろん認知症介護基礎研修によって認知症に対する理解が深まり、それによって高齢者の気持ちに寄り添った介護ができたり、やりがいにつながったりということも、認知症介護基礎研修を受講するメリットの1つでしょう。介護の仕事に従事する方たちは、早めに受講しましょう。

 

 
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