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2023年04月13日

健康予防管理専門士とはどんな資格?資格の概要とメリット、取得方法について解説

世界でもトップを誇る長寿国となった日本ですが、年を重ねても豊かな生活をするためには健康維持が欠かせません。そのような人々を支援し、健康の維持・管理をするスペシャリストが「健康予防管理専門士」です。

ここでは、健康予防管理専門士の資格概要や試験内容について解説します。

健康予防管理専門士とは、どんな資格?

健康予防管理専門士とは、健康社会の実現を目指すため総合ケア推進協議会および一般財団法人職業技能振興会が認定している民間資格です。

厚生労働省は日本の健康施策である「健康日本21」の中で、病気にかからないための予防が重要であると発表しています。高齢社会に入り医療費の高騰が社会問題となっている現在、医療費を抑えるためには「病気を治す」から「病気をしない」という考え方にシフトしていく必要があります。

人々が自身の健康に目を向け、生活習慣病の予防、健康増進を図るのをサポートするのが、健康予防管理専門士です。健康的な生活のために必要な知識を十分に持ち、健康であり続けることの重要性を啓蒙していく役割を持っています。

健康予防管理専門士の資格で得られる知識・できること

健康予防管理士は「健康」全般に関する基礎的な知識、病気にかからないための予防に関する知識を身につけます。具体的には、年齢や性別、生活習慣に合わせて健康を維持・管理するための具体的なアドバイスができる知識です。

病気を予防するという考え方は、単純に長生きするということではなく、豊かで自立した人生を送る「健康寿命」を延伸するための具体的な方策が求められます。生活習慣病の予防はもちろん、危険因子の特定とそれを取り除く食生活の見直し、栄養、運動の実践などをすすめていきます。

健康に関心のある特定の個人や団体はもちろん、周囲の人々をサポートしながら、健康に関する正しい知識と病気にならない生活習慣を訴求していくことが求められます。

健康予防管理専門士が活躍できる職場・就職先は?

健康予防管理専門士の資格を活かせるのは、医療・健康・美容などに関わる仕事が中心になります。過去の試験では、看護師、訪問介護士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、栄養士、管理栄養士などが受験しており、分野によっては専門学校での団体受験を実施しているところもあります。

専門職だけでなく公務員、専業主婦、学生などの個人も認定を受けており、家庭や学校での食育活動をはじめ、企業の健康経営やヘルスマネジメント担当者、地域での健康に関するボランティア活動、セミナー講師などとして活躍している人もいます。

多くの人に感心の高い健康に関する知識のため、年齢に関係なく注目されており幅広い分野で活用できる資格です。

 

健康予防管理専門士の受験資格

健康予防管理専門士は、専門職や資格、実務経験の有無などに関係なく、高校生から誰でも受験できます
前述したように、学生からシニア層まで幅広い年齢、分野で受験されています。

専門職にとっては、患者や利用者の質問に対し、個別に答えやアドバイスができる知識が身につくものですが、もともと健康社会の実現を目指し広く知識を身につけることが目的の資格であるため、難易度が高いというわけではありません。ちなみに2020年の受験合格率は60.2%です。

健康予防管理専門士の試験概要

■出題形式
健康予防管理専門士の試験は、マークシート方式で60問。五肢択一で解答する形式になっています。

特に講習などを受ける必要はなく、「改訂版健康予防管理専門士試験公式テキスト」(2,200円)を購入して自分のペースで学習できます。書籍は全国の書店・ウェブストアで取り扱っています。

■申込方法
申し込みはインターネット出願、または郵送による出願を受け付けています。インターネット出願の場合は、受験願書の郵送は不要で、受験料の決済まですべてオンラインで行えます。郵送の場合は、職業技能振興会のダウンロードページ、電話、メールなどを介して願書を入手します。学生の場合は、願書提出と一緒に学生証のコピーも必要です。

直前の対策として6月にZoomを使用した「直前模擬試験解答解説オンライン講座」を受講することも可能ですが、定員が決まっており別途10,000円の受講料が必要です。模擬試験を行いながら全般の復習と苦手分野の底上げを目指す内容となっています。

■合格基準
合格基準は、解答の総合得点が7割となっていますが、解答は一律ではなく問題の難易度により点数が補正されます。

健康予防管理専門士の2023年度試験スケジュール

ここで、健康予防管理専門士の試験スケジュールを説明します。基本的に1年に1回の実施となっています。

■受験申し込み期間
試験の申し込み・登録期間は、以下の通りとなっています。団体受験は、別途事務局に問い合わせを受け付けています。

<インターネット出願>
2023年5月31日(水)23時59分まで

<郵送での出願>
受験料振込期限:2023年5月19日(金)
願書送付期限: 2023年5月22日(月)

■受験日時・会場
2023年7月2日(日)13時30分~15時

東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡・富山・秋田の8会場で、願書提出後に配送される受験票に会場が記載されます。

■受験料
一般での受験は7,500円、大学生・専門学校生・高校生の受験は4,000円です。願書提出と同時期に支払いを完了しておく必要があります。

■結果通知
合否の通知は、試験後約6週間後に郵送で通知されます。合格者は認定登録料2,000円を支払い後、認定証が交付される仕組みになっています。

健康予防管理専門士試験の内容

健康予防管理専門士の出題は大まかに8科目に分かれており、健康に関する基礎知識、対策などが盛り込まれています。特にこれまでの「病気の早期発見・早期治療」という二次予防から、「病気にかからない」ための一次予防という考え方と重要性を認識し、健康に暮らすための方法を理解する必要があります。

具体的には、健康予防管理専門士の概要と資格が示す役割とは何か、健康管理と指導を行うために必要な基礎知識とはどのようなものか、健康づくりにどのような知識が求められるのかといった説明に対する回答があります。

また、栄養の観点から考える食事での健康づくり、身体機能の観点から考える運動での健康づくり、生活習慣病に関する知識と予防するために必要な健康づくり、高齢者の健康維持・管理に必要な健康づくりに関する知識が問われます。

さらに、時事問題、現代の生活における課題などを踏まえた取り組みなども応用問題として出題されます。これらの知識を教材から体系的に学び、選択式で回答していきます。

一般常識で健康を理解するのではなく、一般の生活者が充実した生活を送るためにはどのような対策が必要か、現在抱えている健康問題とどのように向き合うかを考え、意見として伝えられえるスキルとして時代の変容に合わせたタイムリーな健康づくり、個人の年齢や体質に合う健康づくりに対応できる内容です。

健康予防管理専門士を取得するメリット

健康予防管理専門士の資格を取得することで、看護師、介護士、薬剤師など福祉・医療関係者は知識のアップデートができ、患者や利用者の健康に関する不安や悩みに対し、一人ひとりの症状やケアに合わせた対応ができるようになります

医療の現場でも「予防医学」という考え方は重要で、カンファレンスなどでも意見の1つとして提案するスキルが身につきます。

学校や地域のボランティアはもちろん、近年はビジネス現場でもヘルスマネジメントが注目されています。
健康予防管理専門士の資格によって多くの人に健康づくりを推進することができれば、健康寿命の延伸に貢献することができます。

健康な人が増えることは医療費が抑えられることにつながり、保険者・被保険者双方にとっても大きなメリットにつながります。

まとめ

健康は生活に密着したものであり、多くの人々にとって重要なテーマです。一般的な知識は持ち合わせている人はいるものの、健康であり続けるための知識を持ち、個々に合わせた健康づくりを明確に答えられる人は多いとは言えません。

正確な知識と具体的な方法を身につけ、生活に、仕事に活かしてみてはいかがでしょうか。

 

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