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要注目!介護の最新事情

在宅・介護施設での看取りに不安…。そんな介護職に知っておいて欲しいこと

2020年3月19日

看取りで中心的役割を果たすのは介護職

在宅や施設での看取りが少しずつ増えています。
超高齢社会は多死社会。これから多くの高齢者がこの世を去って行くことになります。

高齢者の自然な看取りにおいては、医療の果たす役割は決して大きくありません。むしろ生活を支える介護が、本人と家族のケアの実質的な中心となっていく方が自然だと言えます。

多死社会の日本は、一方で核家族化が進展し、暮らしの中で人が亡くなる場面に立ち会うことが少なくなっています。死にゆく人がどのような過程をたどって人生を閉じていくかを、自然と学ぶことが難しい時代なのです。

介護職にも、家族を看取った経験がなく、利用者の看取りを担うことに不安を感じる方もいることでしょう。

しかし、今後、医療機関以外での看取りはますます多くなっていくと言われています。
必然的に、介護職が看取りに関わることは増えていくでしょう。
介護職も、看取りについて積極的に学んでいく必要がありそうです。

 

看取り介護のため、介護職ができることは?

いま、在宅での看取りを進めていくために、自治体でも看取りについての手引き書を作成したり、研修を実施したりしています。

中でも、埼玉県が「介護施設における看取りケア研修」で使用している「介護施設における看取り介護の手引き」は、実に充実した内容です(*1)。

看取りに入る前に、その人の好みや人生を把握すること。
そのためにはどんなことを考える必要があるか。
家族と信頼関係を築くためには何が必要か。
利用者や家族の本音を聞けるよう、まずどんな情報提供をして、どのように意思を確認していくか。

そうしたことが具体的に、かつ丁寧に書かれています。

また、「施設内での役割分担の整理の仕方」「日々どのような点に注目して、利用者の状態を把握していくか」「医師が看取り期に入ったという判断がつくよう、情報提供すべき内容や目安」など、看取りを担っていく介護職にとって、知りたいこと、知っておくべきことが網羅された内容となっています。

こうしたツールを活用して研修を行い、看取りの流れを知り、なすべきことを知れば、看取り経験がない介護職の不安もかなり軽減されるのではないかと思います。

 

看取りを迎える本人・家族を支える!「臨床宗教師」「看取り士」とは

一方、看取り期にある本人や家族を支える役割の担い手としては、いま新たな職種が生まれてきています。

たとえば、「臨床宗教師」。
看取りだけでなく、被災地や介護施設、医療機関で、死や病、老いに苦しむ人のスピリチュアルケア(こころ、魂のケア)を担う、布教や伝道を目的としない宗教者です(*2)。
宗教者としての死生観に裏打ちされた、心理職のようなイメージでしょうか。

また、最近では、看取りをサポートする「看取り士」という職種もあるようです(*3)。
看取り士とは、「住み慣れた自宅やご本人が希望する場所で、自然で幸せな最期を迎えられるために、旅立つ方の「心」「魂」に寄り添い、ご本人の思いや愛を受けとめ、残った方に受け渡し、納棺前までの最期に寄り添う」職種です(一般社団法人日本看取り士会のホームページより)。

 

看取り介護の経験が、「生きる」を支えるケアにつながる

こうした「看取り期」に関わる職種が生まれてきたのも、こころが大きく揺れ動く看取り等へのサポートが求められる時代となってきたからです。
確かに、こうした職種も必要かもしれません。

しかし、人の「死」は、本来、生ききった先にあるもの。
その人らしく生きることを支えてきた介護職こそが、やはり、命が尽きるまで支えていく役割を担っていると思うのです。

少し前まで、要介護者は病院で最期を迎えることが当然と思われていました。
そのころ、介護職からは、「最期まで利用者を支えたという達成感を得られない」という声をよく耳にしました。支えてきた利用者を、最期まで支えきりたいという思いを持つ介護職が多いということです。

時代が変わり、在宅や施設での看取りが増えつつあるいま、介護職は利用者が生ききるサポ-トをすることができます。
そうすることは、介護職にとって、「最期まで支えきることができた」という満足感、達成感につながります。

そして、そうして看取った経験が、別の利用者を「その人らしく」生ききることができるよう支えるケアにつながっていくと思うのです。

<文:介護福祉ライター・社会福祉士・公認心理師・臨床心理士 宮下公美子>

*1 埼玉県「介護施設における看取り介護の手引き~現場力を高める~」
*2 臨床宗教師、東北大で養成進む 被災者らに心のケア(日本経済新聞 2020年1月3日)
*3 「看取り士」と幸せな死 最期サポート、都市部中心に依頼(毎日新聞2020年2月18日)

 

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