キープリスト

一覧を見る

キープリストに登録されている求人はありません。

2023年11月24日

1号保険料の応能負担強化へ

保険料上昇、低所得者に配慮

厚生労働省は11月6日に開催した社会保障審議会介護保険部会で、第1号被保険料(以下、1号保険料)について、国が設定している標準の所得段階を、現行の9段階からさらに細分化することを提案した。

高所得者の保険料を引き上げ、それを財源に低所得者の保険料を引き下げる方針。

これに伴い、低所得者の保険料抑制に使われていた公費の一部を、介護職員の処遇改善などの充実に活用する案を示し、年末までの予算編成過程において調整する考えを提示した。

標準9段階をさらに細分化

65歳以上が支払う1号保険料は、負担能力に応じた負担を求める応能負担の観点から、制度当初より「所得段階別保険料」の仕組みがとられている。

制度当初は5段階設定だったが、06年改正で6段階、15年改正には現行の9段階へ見直し、保険料負担の応能性を高めてきた。

現行では、最も所得が低い第1段階(世帯非課税、本人年金収入80万円以下など)は「保険料基準額×0・3」で基準(第5段階)の保険料から7割引き下げられる。第2段階は「保険料×0・5」、第3段階は、「保険料×0・7」となっている。

一方、最上位の第9段階(合計所得320万円以上)には基準額の1・7倍の負担を求めている。

厚労省は、見直しの例として、現行の9段階を13段階に細分化する例を提示。

その場合、負担割合は、10段階~13段階は1・8倍~2・6倍程度となり、増加分を低所得者の保険料抑制に充当させることで、第1段階~第3段階は、最大で0・26~0・68倍の負担まで抑制できるようになる。

さらに、今回の見直しによって、現在、第1段階~第3段階の保険料抑制に費やされている公費の一部を、介護職員の処遇改善などの財源として活用する考えも示された。

引き続き、介護保険部会で議論し、年末までに結論を出す予定。

<シルバー産業新聞 2023年11月10日号>

この記事をシェアする

介護求人ナビは全国で40,000件以上の介護・福祉の求人情報を掲載した、介護業界最大級の求人サイトです。訪問介護やデイサービス、グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど高齢者介護の施設や、児童福祉や障害者支援に関わる施設・事業所の求人情報を多数掲載中。介護職、ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、ドライバーなど職種だけでなく、施設種類での検索や給与検索、土日休み・週休2日制・日勤のみ・夜勤専従・残業なしなど、こだわり条件での求人検索の機能も充実しているので、あなたにぴったりの介護求人が効率よく見つけられます。ブランク可な求人や未経験可の求人、研修制度ありの求人も掲載しているので、初めての転職でも安心!転職・就職・再就職・復職・アルバイト探しに、介護求人ナビをぜひご活用ください。

関連記事