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2022年08月29日

保育士のスキルアップに役立つ資格とは?キャリアチェンジにおすすめの資格もご紹介

保育士としての実務経験がある方は、スキルアップのための資格を取得することで、さらに幅広い現場で活躍することができます。この記事では、保育士としてもっとスキルアップがしたい方、保育士の経験を活かした転職をお考えの方に向けて、おすすめの資格を解説します。国家資格、民間資格ともにご紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。

目次

1 保育士としてのスキルアップに役立つ資格
2 保育士からのキャリアチェンジに役立つ資格
3 保育士とその他の職種の給与比較
4 保育士の経験を活かした資格取得でキャリアアップを目指しましょう!

保育士としてのスキルアップに役立つ資格

「子どもたちにより質の良い保育を提供したい」と考える方にスキルアップに役立つ資格をご紹介します。得意なことや興味があることをもとに、自分に合った資格を見つけましょう。

医療保育専門士

医療ケアが必要な子どもに対する保育の知識を証明する民間資格です。取得すると、厚生労働省の後押しを受けて、近年需要が増加している「医療保育士」として勤務できます。保育の対象は、病棟、外来、病児保育室、障害児施設内で保育を受ける0歳~18歳の子どもです。
類似資格として日本病児保育協会が認定する「認定病児保育スペシャリスト」などがあります。

【資格の取得条件】
・保育士資格を有していること
・現在、保育の業務を行っていること
・指定の病児保育施設、障害児者の施設で常勤1年以上の保育経験があること(非常勤の場合は年間150日以上かつ2年以上の保育経験)
・日本医療保育学会の正会員であり1年以上の会員歴があること
・日本医療保育学会が定める研修、論文審査、口頭試問に合格すること

運動保育士

NPO法人「運動保育士会」が認定する民間資格です。幼児の発達に合わせた運動指導や運動能力の向上のための専門的知識を証明します。
資格を取得するにあたって、認定試験などはありませんが、「運動遊び実践」と「脳機能と発育発達」の2科目の受講が必要です。それぞれの科目に初級・中級・上級というランクがあります。
近年、幼児の運動指導ニーズは高まっており、保有していると運動指導に特色を出す保育園など、応募できる求人の幅が広がります

【資格の取得条件】
・運動保育士会が行う資格認定講座を受講すること
・運動保育士会が行う資格認定試験に合格すること

リトミック指導者

リトミック研究センター、国立音楽院、リトピュアが認定を行っている民間資格です。音楽を通して、子どもたちの感受性や集中力、協調性などの能力を育む教育法「リトミック」を行う指導者としての能力を証明します。
リトミック活動を取り入れている保育園は多く、保有すると保育士としてのキャリアアップに繋がるほか、外部講師としての仕事を探すこともできます。

【資格の取得条件】
・養成機関でカリキュラムを受講・履修すること
※受講内容や取得できる資格名は認定機関により異なる

絵本保育士

独立行政法人「国立青少年教育振興機構」が認定する民間資格で、絵本と子どもに関する専門的な知識、技能、感性を備えた専門家であることを証明します。
保育園における業務で欠かせない絵本の読み聞かせや絵本選定などに役立てることができます。保育士としてのキャリアアップに繋がるほか、図書館や行政機関などでも活躍することができます

【資格の取得条件】
・保育士の資格を保有していること
・受講者選考に合格すること
・養成講座を受講し、修了すること
・修了課題を完了し、必要な資質・能力を満たしていると評価されること

イングリッシュエキスパート保育士

幼児への英語の指導について専門知識を持つことを証明する資格です。一般社団法人「保育英語検定協会」が実施している幼保英語検定の合格者に与えられます。保有していると、英語指導に特色のある保育園への転職等に有利に働くでしょう。
保育英語検定は4級から1級まであり、1級を取得すると英語圏の幼児保育現場でも活躍できます

【資格の取得条件】
・保育士の資格を有すること
・幼児教育・保育英語検定(幼保英語検定)の希望級を受験、合格すること

チャイルドコーチング

チャイルドコーチングの資格は主に「チャイルドコーチングアドバイザー」「チャイルドコーチングマイスター」の2つあり、どちらも民間資格です。
コーチングとは相手が自分で答えを見つけるようにサポートすることで、対象となる子どもが持つ能力を最大限、発揮できるように行うコミュニケーション方法のひとつを指します。
保有していると幼児指導力の証明に繋がるため、昇進に有利に働くことがあります。

【資格の取得条件】
・認定講座を受講、修了すること
・試験に合格すること

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保育士からのキャリアチェンジに役立つ資格

保育士の資格・経験を持っていることがより有利にはたらく資格についてご紹介します。一部の試験や課程が免除されるなど、通常のフローが短縮されるので、より効率的に資格を取得できるでしょう。

幼稚園教諭

幼稚園で満3歳児から(認定こども園は0歳児から)就学前の子どもに対する教育を行うための資格です。取得すると、国公立・私立の幼稚園、認定こども園で働くことができます。
幼保連携型を除く認定こども園であれば、保育士資格だけでも勤務できますが、基本的には幼稚園教諭免許と保育士資格の併用が望ましいでしょう。

【保育士から幼稚園教諭を目指す場合】
・保育士資格があると、幼稚園教諭免許状が取得しやすい特例制度がある
・「幼稚園教諭一種免許状」「幼稚園教諭二種免許状」ともに対象
・保育士の実務経験が3年以上かつ勤務時間実労働時間の合計が4320時間以上必要
・現職でなくても過去の勤務経験で条件を満たしていれば、特例制度の対象となる

放課後児童支援員

放課後児童支援員とは、小学校の敷地内や近隣に設置された保育所で児童を保育する仕事です。主な仕事は、子どもたちと一緒に遊ぶ、学習する場所を提供する、おやつを提供する、保護者へ連絡を行うなどで、公立・民間の学童保育で働きます。保育対象が小学生となるため、保育所よりもややゆとりを持って対応することができるでしょう。子どもの成長を間近で見られる点は保育士の仕事と共通しているといえます。

学童保育は無資格でも勤務可能ですが、各施設で放課後児童支援員の一定数の配置が義務付けられているため、転職の際に有利に働くでしょう。

【保育士から放課後児童支援員を目指す場合】
・保育士資格があれば、都道府県が実施する研修を修了すると放課後児童支援員を取得できる(放課後児童支援員認定資格研修)

児童指導員

保護者のいない子どもや発達障害のある子どもなどを対象に、養護施設で育成や生活指導をする仕事です。学校への送り出しから寝かしつけまで、子どもたちの生活に合わせて業務を行います。一人ひとりの家庭の事情や成長度にあわせ、日常生活、学習や遊びなどの支援、指導にあたることが大切です。

子どもたちと密接に関わり、成長をサポートするという点では保育士と共通しているため、保育士として養われた保育の知識やコミュニケーション力を活かせるでしょう。一方で対象となる子どもの年齢幅や抱える問題は保育所とは大きく異なるため、新たな知識を蓄えていく必要があります。

【保育士から児童指導員を目指す場合】
保育所に3年以上勤務していれば下記の児童指導員の就業条件を満たすことができる
・高校若しくは中等教育学校を卒業し、2年以上児童福祉事業に従事
・3年以上児童福祉事業に従事し、厚生労働大臣又は都道府県知事から認定

≫児童指導員について詳しく知りたい方はこちら≪

介護福祉士

介護福祉士とは、介護を必要とする高齢者などに対して介護サービスを提供し日常生活をサポートする仕事です。具体的には身体介護、生活援助、地域社会活動の情報提供・参加支援や、利用者とその家族に対して介護に関する助言や指導などを行います。勤務地は高齢者向けの介護施設や通所施設、訪問サービス、障害者支援施設などです。

保育士が子どもを対象にサポートを行うのに対し、介護保育士がケアを行うのは主に高齢者です。介護の知識を学ぶ必要はありますが、同じ福祉の仕事として、他者のサポートをするという点は変わりません。保育士の業務で培った経験を活かせるでしょう。

【保育士から介護福祉士を目指す場合】
・介護福祉士になるためには、通常2年制以上の養成施設を卒業する必要がある
・保育士養成施設を卒業していれば、一部の試験科目が免除される
・国家試験に合格する必要はあるが、期間や費用を抑えられる

≫介護福祉士について詳しく知りたい方はこちら≪

社会福祉士

社会福祉士は高齢者、障がい者、低所得者、児童など問題を抱える方から相談を受け、助言や支援を行う仕事です。主に社会福祉士は医療、行政、福祉などの分野で活躍でき、児童養護施設や障害児入所施設など児童分野で保育士の経験を活かして働くこともできます。仕事内容は勤務先によって異なります。

【保育士から社会福祉士を目指す場合】
・社会福祉士になるためには、通常2年制以上の養成施設を卒業する必要がある
・保育士養成施設を卒業していれば、一部の試験科目が免除される
・国家試験に合格する必要はあるが、期間や費用を抑えられる

≫社会福祉士について詳しく知りたい方はこちら≪

生活相談員

生活指導員は、介護サービスの利用者やその家族から相談を受けて援助を行う仕事です。介護サービス利用に関する手続きや、介護計画書の作成、サービス担当者会議への出席などの業務を行います。相談者一人ひとりの状況を理解し、適切な助言を返す必要があるため、保育士の経験による高いコミュニケーション能力を発揮できるでしょう。
勤務地はデイサービスや、特別養護老人ホームなどです。

【保育士から生活相談員を目指す場合】
・生活相談員になるためには、原則「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかを取得する必要がある
・保育士として指定施設での実務経験があれば、社会福祉援助技術実習が免除になる
・資格を取得する必要はあるが、期間や費用を抑えられる

≫生活相談員について詳しく知りたい方はこちら≪

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神障害を持つ方が社会復帰できるようにサポートを行う仕事です。仕事内容は勤務先によって異なりますが、精神障害を持つ方やその家族から相談を受け、問題を解決するために助言や訓練を行います。医療、福祉、行政など幅広い分野で活躍できる資格ですが、行政機関で働く場合は、別途、地方公務員試験に合格する必要があります。

子どもたちの成長をサポートする保育士とは異なり、利用者の抱える問題を解決する必要があるので、その分より幅広い福祉の知識が求められるでしょう。ただし保育士の業務で培った観察力やコミュニケーション力は活かせるはずです。

【保育士から精神保健福祉士を目指す場合】
・精神保健福祉士になるためには、通常2年制以上の養成施設を卒業する必要がある
・保育士養成施設を卒業していれば、一部の試験科目が免除される
・国家試験に合格する必要はあるが、期間や費用を抑えられる

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保育士とその他の職種の給与比較

職種 平均給与 保育士との差

保育士

266,800円

幼稚園教諭

267,400円 +600円

介護福祉士

331,080円 +64,280円

社会福祉士

350,120円 +83,320円

生活相談員

342,330円 +75,530円

※生活相談員のデータは生活相談員の他に支援相談員を含む
(出典:厚生労働省老健局老人保健課「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」)
(出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」)

子どもだけでなく幅広い対象者を相手に業務を行う介護福祉士や社会福祉士、生活相談員は、求められる知識が多いこともあり、保育士と比較して7万円以上高い給与という結果になりました。受験資格を得るために養成学校に通う必要があるなど、資格取得のハードルは高いですが、保育士から別職種へのキャリアアップを考えている人は検討してみてもよいでしょう。

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保育士の経験を活かした資格取得でキャリアアップを目指しましょう!

保育士資格を持っていると、保育に関する資格だけでなく、介護や福祉に関する資格を取得する際にもメリットがあります。保育士としてキャリアアップを図るのか、それとも別の業界の資格を取得することで新たなキャリアを築いていくのか、ご自身の今後を考えたうえで、最適な資格を取得してくださいね。保育士としての経験を活かせる仕事がきっと見つかるはずです。

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公開日:2022/8/29
最終更新日:2023/6/30

 

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