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就職・転職ノウハウ

2023年04月10日

介護職への転職インタビュー:調理員から介護職へ

保育園の調理員から、デイサービスの職員へと転職したTさん。すっかり職場になじみ、毎日楽しく勤務しているといいます。転職のきっかけや、どのような日々を送っているか伺ってみました。

お話を伺った介護士さん

Tさん(30代後半・女性)
飲食業界を経て、保育園の調理員の仕事を4年間経験。結婚後、早朝出勤の調理員の仕事が生活時間に合わず、転職を決意。『介護タクシーをやりたい』という夫の夢に伴走するため、自身も介護業界へ転職。

 

前職:保育園の調理員
・勤続年数 4年
・雇用形態 契約社員
・給料 約15万円/月+ボーナス1ヵ月分×2回
・週5日勤務(勤務時間:8時~17時 ※1時間休憩あり)・シフト制
現職:デイサービスの介護職
・勤続年数 8カ月
・雇用形態 正社員
・給料 約21万円/月(ボーナスなし)
・週5日勤務(勤務時間:8時30分~17時30分 ※1時間休憩あり)・シフト制

 

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

デイサービスで利用者さんの送迎、利用者さんの応対・レクリエーション、食事・排泄・入浴介助を行っています。

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

運動中心のデイサービスで、おやつはないものの昼食をはさんで1日を過ごしてもらうため、朝から17時30分までの勤務です。デイサービスなので夜勤はありません。

<1日のスケジュール>
8:00 申し送り、送迎に出発
9:20 帰所。利用者さんのバイタルチェック、飲み物を提供
10:00 運動器具を使った機能改善の補助
11:50 昼食の配膳
12:00 食事介助
13:00 昼食の片付け(この後、職員は交代で1時間休憩)
13:20 レクリエーション。転倒予防運動、キャッチボールなどで体を動かしてもらったり、動画やテレビなどを見ながら利用者さんとおしゃべりなど
15:30/16:30 送迎(2回に分けて利用者さんを自宅まで送る)
16:10~17:10 掃除、片付け
17:30 退社。残業はなし

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

 

保育園の調理員をしていました。
保育園の給食室で午前・午後のおやつ、昼食の準備や調理を行っていました。

■介護職に転職したきっかけは?

 

調理の仕事自体は好きだったのですが、職場が家から遠く通勤時間に1時間かかっていて、6時30分には家を出る必要がありました。仕事を始めた頃はあまり苦にならなかったのですが、結婚して夫と生活時間が合わなくなってしまったのが悩みでした。また、女性ばかりの職場で、人間関係もあまりよくありませんでした。

夫はタクシーの運転手ですが、ヘルパー2級を持ち、将来介護タクシーに転向したいと考えています。そこで、いつかふたりで介護関連の仕事がしたいと思い、私も介護業界に転職して介護の勉強をしようと決めました

そんな話を友人にしたところ、「知り合いのデイサービスが求人募集している」と紹介してくれたので、さっそく応募したんです。

転職前に不安だったこと

■介護職としての仕事に不安はありませんでしたか?

 

不安より楽しみの方が大きかったです
もともと高齢者の方と話すのは好きでしたから、黙々と調理をする以前の仕事より合っているのではないかと思えました。

■未経験での仕事のスタートはスムーズでしたか?

 

面接のときに「少し職場体験してみますか?それで違和感があれば断ってもらってかまいませんよ」と言ってもらえたんです。それで職場体験をしたところ、やはり楽しかったので、『ぜひ就職させてください』とお願いしました。

実際に働く前に、デイサービスの現場はどんな雰囲気なのかを職場体験をさせてもらえたので、不安はほとんどなく、入職できました。

介護業界に転職するために準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

「未経験OK」の職場でしたので、特に準備はしませんでした。送迎のために運転免許が必要でしたが、もともと車の運転には自信がありました。

■実際に仕事を始めていかがでしたか?

 

最初は他の職員の送迎補助を行っていました。うちのデイサービスでは職員で手分けして40人ほどの利用者さんを送迎しています。その日によってルートも変わりますし、渋滞もあるので、先輩職員の補助をしている期間に、正規のルートのほか近道や抜け道も教えてもらって徐々に慣れていきました。

また、バイタルの取り方などは、職員の看護師さんに教えてもらいました。運動の仕方などについても、それほど難しいことはありません。学生時代に軟式テニスをしていて体を動かすのは好きですし、柔軟体操の仕方も知っていたので、職員さんに教えていただき、自然に覚えられました。

他の職員のみなさんが親切で優しいので、戸惑わずに仕事を覚えることができました

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

 

おじいちゃん、おばあちゃんと話すのがとにかく楽しいです。朝ご飯の話、ご家族とのやりとりなど、何気ない会話のやりとりをしている中で、仲良くなることができます。認知症の方は同じ話を繰り返しますが、それはうまく聞き流しますね。

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

今のところ、特に大変だと思うことはないですね。最初に勤めた飲食店は夜12時まで働くのが大変でしたし、保育園の調理の仕事は、年配の女性が仕切っていて、人間関係がギクシャクしていました。

今の職場は残業もなく、17時30分に帰れますし、人間関係は良好です。20代、30代の職員が中心の職場なので話も合い、プライベートでもボウリングや飲み会などで楽しくお付き合いしています。

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

飲食店で働いていたときには、さまざまなお客さんと対話をしていたので、それが今の仕事にも役立っていると感じます。利用者さんのお話を受け止め、あまり批判などをせずに耳を傾けるのは、得意かな、と思います。調理員の仕事をしていたので、配膳などもスムーズです。

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

介護職員としてもう少しスキルアップしたいです。高齢の方への健康知識やケアについてはまったく新米でまだわからないことが多いので、勉強して理解につなげたいと思っています。

また、将来、夫と介護関連の仕事をしたいので、そのためにも介護の資格を取りたいですね。まずは介護職員初任者研修を受け、いずれ介護福祉士の資格もとりたいと思っています。

取材・文:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
約30年前よりファッションや芸能、子育て、教育などを中心にライターとして活動。2012年、親の介護を機に社会福祉士国家資格を取得し、高齢者介護・医療・健康分野でのライターとしても活躍中。
現在は、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
介護、医療、教育、子育てなどのテーマを中心にWEB雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

 

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