介護福祉士、ケアマネジャー(介護支援専門員)だけが介護の資格じゃない!
意外と知られていない資格を取り上げ、どんな資格かをご紹介します。
<文・横田 泉>
資格の内容
介護が必要な人や、障がいがあるために外出できない人の自宅や病院、施設を訪問し、洗髪やカットなどの美容業を行う美容師のことです。
要請に応じてフェイシャルやエステ、メイクなども施すことがあります。
美容師としての技術に加え、一定の介護の知識を備えている必要があります。
どんな試験がある?
福祉美容師の統一された試験というものはありません。
美容師の国家資格は必ず必要です。加えて、介護系の講習を受けたり、介護職員初任者研修などの資格を取得するのが望ましいでしょう。
NPO法人 日本理美容福祉協会が「福祉理美容士養成講座」を実施するなどしています。
どんな職場で活躍できる?
病院や有料老人ホーム、デイサービスなど、医療、介護のさまざまな場所で活躍することができます。
自宅を訪問してサービスを行うこともできるので、活動の場は幅広いものになるでしょう。
適性
体力のない高齢者を相手にすることが少なくないため、素早く仕上げる確かな技術が必要になります。
また、認知症や身体に障がいのある人に対するサービスなので、そうした人とコミュニケーションをとる能力、また思いやりの気持ちも欠かすことができません。
多くの利用者は、整髪やメイクを施すことで、イキイキと元気になります。
そこにやりがいを感じられる人に、特に向いている仕事です。
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