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介護職・ヘルパー
メンタルヘルス

2023年04月20日

メンタルヘルス・マネジメント検定はどんな資格?取得方法や試験概要、介護職での活かし方を解説!

日々の生活を豊かにするためには、体の健康だけではなく心の健康も大切です。しかし高齢者は、家族との死別や経済不安、身体機能の低下などにより、これまで元気だった人でも急にメンタル不調に陥ることもあります。

そこで近年、介護業界で注目されている資格が「メンタルヘルス・マネジメント検定」です。
本記事では、メンタルヘルス・マネジメント検定で学べる内容や介護の仕事への活かし方などについて、解説していきます。

メンタルヘルス・マネジメント検定とは、どんな資格?

メンタルヘルス・マネジメント検定は、メンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を取得する資格です。
メンタルヘルスとは、心の健康状態のことをいいます。

メンタルヘルス・マネジメント検定には、以下の3つのコースがあります。

・I種(マスターコース)
・II種(ラインケアコース)
・III種(セルフケアコース)

もともとメンタルヘルス・マネジメント検定は、働く人のメンタル不調を未然に防ぎ、従業員1人1人の能力を発揮できる活気ある職場づくりを目的としてつくられました。

そのため、I種は人事労務管理スタッフや経営幹部、II種は管理職、III種は一般社員が対象です。

メンタルヘルス・マネジメント検定を取得することで、利用者さんのメンタルヘルスケアや職場環境の改善などができるようになるため、介護の現場でも役立ちます。

メンタルヘルス・マネジメント検定で得られる知識・できること

メンタルヘルス・マネジメント検定で得られる知識やできるようになることは、以下の2つが挙げられます。

・周囲の人のメンタル不調に気づき適切な対応ができる
・自分のメンタルケアもできるようになる

それでは、1つずつ解説していきます。

周囲の人のメンタル不調に気づき適切な対応ができる

メンタルヘルス・マネジメント検定を受検することにより、周囲の人のメンタル不調に気づき適切な対応ができるようになります

高齢者がメンタル不調に陥ると、不安や妄想、身体的な不調を訴えるケースが増えます。
また、同僚がメンタル不調に陥ると、注意力や集中力が低下しミスが増えたり休職や退職につながったりする場合も考えられるでしょう。

心の不調は目に見えにくいため、気付かないことも多いですが、状況が悪化すればするほど解決までに時間がかかります。
そのため、メンタルヘルスに関して正しい知識を持ち、適切な対応ができる人がいれば、メンタル不調による影響を最小限にとどめることが可能です。

自分のメンタルケアもできるようになる

メンタルヘルス・マネジメント検定を受検することで、自分のメンタルケアもできるようになります。

心の健康は、自分自身のストレスと上手く付き合うことがとても大切です。
少し調子が悪い、何をやっても楽しくないなど、何となくいつもと違うと感じる場合は少し心が疲れているのかもしれません。

このようなときに自分でメンタルケアができれば、つらい気持ちを軽減できるでしょう。

メンタルヘルス・マネジメント検定が役立つ職場・就職先は?

メンタルヘルス・マネジメント検定を活かせる職場は、複数の人が働く企業が一般的です。

メンタル不調による休職や退職を防止するためには、正しい知識をもちマネジメントする必要があります。

メンタルヘルス・マネジメント検定では、良好なメンタルヘルスを維持できる職場環境を整えるための知識が身につくため、部下を持つ人は取得して損はない資格です。

また、メンタルヘルス・マネジメント検定は、医療や介護の現場で働く人にも適しています。

医療や介護の現場では、大きなストレスを抱えながら働いている人も多いです。
そのため、先輩や後輩、同僚のメンタルヘルスケアをすることで、職場環境の改善に役立つでしょう。

他にも、メンタル不調を抱えた患者さんや利用者さんへの正しい対処が可能となります。

ただし、メンタルヘルス・マネジメント検定は、カウンセリングなどを行えるようになる資格ではありません。
そのため、カウンセラーを目指している場合は、臨床心理士やメンタル心理カウンセラーなどの資格取得を目指すとよいでしょう。

 

メンタルヘルス・マネジメント検定試験の受験資格

メンタルヘルス・マネジメント検定は、3つのコースすべてで受験資格を設けていません。

そのため、年齢や学歴、経歴を問わず、誰でも挑戦することが可能です。

また、I種・II種・III種を同日に受験することもできます。

メンタルヘルス・マネジメント検定は、コースによって対象者や目的が異なるため、自分に適したコースを選択しましょう。

3つのコースの対象者と到達目標は、以下の通りです。

<I種(マスターコース)>
対象者:経営幹部、人事労務管理スタッフ
到達目標:自社の方針や人事戦略を踏まえたうえで、メンタルヘルスケアに関する計画や企画、立案、実施ができる

<II種(ラインケアコース)>
対象者:管理職
到達目標:部下がメンタル不調に陥らないよう普段から配慮し、不調が見受けられた際には適切な対応ができる

<III種(セルフケアコース)>
対象者:一般社員
到達目標:自らのストレスの状況・状態を把握し、不調時はセルフケアを行ない必要に応じて助けを求められる

メンタルヘルス・マネジメント検定試験の概要

■試験日程
メンタルヘルス・マネジメント検定は、I種は年に1回、II種とIII種は年に2回実施されます。

日程は、I種が例年11月、II種・III種が例年3月と11月です。

試験の受付は、11月の試験は9月頃、3月の試験は1月頃となっています。

■受験料
受験料は、I種が11,550円、II種が7,480円、III種が5,280円です。

受験料の支払方法は、クレジットカード決済かコンビニ店頭決済から選択できます。

■申込方法
メンタルヘルス・マネジメント検定の申し込みから合格までの流れは、以下の通りです。

1.申込前の注意事項を確認する
2.メンタルヘルス・マネジメント検定試験の公式ホームページから申し込みをする
3.受験票が届く
4.受験
5.Webで試験結果を発表
6.合格者には、合格表と成績表を発送

受験地やコースごとに申込者数の定員を設けており、定員に達した時点で受け付けが終了となります。
そのため、試験に挑戦したい方はできるだけ早く申し込みを行いましょう。

■受験会場
メンタルヘルス・マネジメント検定の受験会場は、全国各地で実施されます。

受験会場は、以下の15都市です。
札幌、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、浜松、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、高松、福岡

メンタルヘルス・マネジメント検定の2023年度スケジュール

2023年度についても、例年通り11月にI種・II種・III種の検定試験が、3月にII種・III種の検定試験が実施されます。

2023年の試験スケジュールは、以下の通りです。

第35回 メンタルヘルス・マネジメント検定
実施コース:I種・II種・III種
申込期間
<一般受付>2023年9月15日(金)~ 9月28日(木)※コンビニ店頭決済の場合は9月24日(日)まで
<団体受付>2023年8月28日(月)~ 9月8日(金)
試験日:2023年11月5日(日)
成績表の照会期間
<I種>2024年1月5日(金)10:00~2024年2月2日(金)17:00
<II種・III種>2023年12月8日(金)10:00~2024年1月9日(金)17:00

第36回 メンタルヘルス・マネジメント検定
実施コース:II種・III種
申込期間
<一般受付>2024年1月26日(金)~2月8日(木)※コンビニ店頭決済の場合は2月4日(日)まで
<団体受付>2024年1月9日(火)~1月19日(金)
試験日:2024年3月17日(日)
成績表の照会期間:2024年4月19日(金)10:00~5月17日(金)17:00

メンタルヘルス・マネジメント検定試験の内容

■試験出題範囲
メンタルヘルス・マネジメント検定の試験問題は、公式テキストの内容と応用問題が出題されます。
そのため、試験対策は公式テキストを中心に勉強を行うのが効果的です。
また、オンラインでの受験対策講座(有料)も開催しているため、必要に応じて活用するとよいでしょう。

各コースの試験範囲は、以下の通りです。

<I種>
1.企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性
2.メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割
3.ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
4.人事労務管理スタッフに求められる能力
5.メンタルヘルスケアに関する方針と計画
6.産業保健スタッフ等の活用による心の健康管理の推進
7.相談体制の確立
8.教育研修
9.職場環境等の改善

<II種>
1.メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割
2.ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
3.職場環境等の評価および改善の方法
4.個々の労働者への配慮
5.労働者からの相談への対応 (話の聴き方、情報提供および助言の方法等)
6.社内外資源との連携
7.心の健康問題をもつ復職者への支援の方法

<III種>
1.メンタルヘルスケアの意義
2.ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
3.セルフケアの重要性
4.ストレスへの気づき方
5.ストレスへの対処、軽減の方法
6.社内外資源の活用

■試験の形式と試験時間
メンタルヘルス・マネジメント検定の試験形式と試験時間は、コースによって異なります。

I種は、マークシート形式の選択問題と論述問題が出題され、試験時間は選択問題が2時間、論述問題が1時間です。

II種とIII種は、マークシート形式の選択問題のみが出題され、試験時間は2時間となっています。

■合格基準
各コースのメンタルヘルス・マネジメント検定合格基準は、以下の通りです。

・I種:論述問題が25点以上で、選択問題と論述問題の合計が105点以上
・II種・III種:100点満点中70点以上

■合格率
メンタルヘルス・マネジメント検定は、I種の難易度がもっとも高く、III種がもっとも難易度が低いです。

II種とIII種は、平均50%を超える合格率となっていますが、I種の合格率は例年20%前後となっています。

メンタルヘルス・マネジメント検定を取得するメリット

メンタルヘルス・マネジメント検定は、介護職に従事する方も取得するメリットがあります。

メンタルヘルス・マネジメント検定を取得するメリットは、以下のとおりです。

・心の健康状態が不安定な人に対し適切な対応ができる
・介護の質の向上につながる

介護職は、職場の人や利用者さん、利用者さんのご家族など毎日さまざまな人と関わる仕事です。
そのため、周囲の人がメンタル不調に陥るのは珍しいことではありません。

例えば、職場の人がメンタル不調になると、ミスが増えたり、休職や退職につながったりする可能性があります。
また、利用者さんのメンタルが不調になると、不安感や妄想などを訴えるケースが多いため、介護負担が重くなることも考えられるでしょう。

メンタル不調の人に対しての理解や接し方を知っていれば、より働きやすい職場環境を整えられます。

他にも、身の回りのお世話だけではなく、メンタル不調に気付き適切な対応ができれば、介護の質の向上にもつながります。

職場環境を整えたい方や、介護職として介護の質の向上したい方は、メンタルヘルス・マネジメント検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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