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2022年11月18日

神奈川県「県民健康・栄養調査」食塩摂取過多:女性の2割が低栄養傾向

ライフステージに応じた食・運動・社会参加を通じた未病(健康から病気までの変化の過程を表す言葉)の改善の取組を進める神奈川県が21年9月に発表した「県民健康・栄養調査」から、高齢者の身体状況や栄養摂取状況などをピックアップする。
栄養摂取状況調査の全対象者は1~70歳以上1204人(うち70歳以上304人、うち169人に血液検査実施)。
「県民の健康や栄養の状況を把握し、各施策推進のための基礎資料とする」(柾晴美健康増進課長)。

摂取エネルギー:70代以上男性1850kcal、女性1500kcal

栄養摂取は、摂取エネルギー量は1880kcal(70歳以上は男性1850kcal、女性1500kcal)。
09年から年次推移に有意な増減はなかった。

栄養素は、09年以降、脂質と飽和脂肪酸は増加、食塩は男性と総数で増加、脂肪エネルギーは増加、穀類エネルギー比率は女性と総数で減少した。
食物繊維の摂取量は男女とも70歳以上が最も多かった。男性でみると、全年代平均15.9gに対して70歳以上は17.4gだった。

食物繊維・カルシウム:高年代で摂取増加

「日本人の食事摂取基準(15年版)」との比較では、食物繊維の目標量、カルシウムの推奨量に対して男女とも少なく、鉄の推奨量に対して女性では少なかった。
男女とも高年代になるほど、カルシウム、鉄とも摂取量は増えている。

食塩摂取量:高年代ほど増加傾向

食塩摂取量は、男女とも各年代で目標制限量をオーバーしていたと、県では分析。
詳しくみると、平均値は男性10.8g、女性9.2gで、年齢階層別では60歳以上が最も多く、男性60歳代は11.8g、女性60歳以上が9.7gだった。

また、男性は年代別の食塩摂取量に変化が少ないのに対して、女性は年代が高くなるのにしたがって、摂取量が増加している。ただし摂取量は減少傾向にある。

野菜摂取量:350g以上摂取割合40歳代最低

野菜摂取量については、平均値で、男性291.9g、女性274.8gだった。
09年からの野菜摂取量350g以上の人の割合の年次推移は、総数と70歳以上で有意に増加、と分析する。

ただし、40歳代は男女とも野菜摂取量350g以上の割合が全年代で最も低い。
同割合の平均が男性32.4%に対して40歳代は19.5%、女性は平均28.1%に対して19.1%だった。

低栄養(BMI20kg/m2):65歳以上女性の低栄養23%

県は、65歳以上の低栄養傾向の人の割合の目標値を22%以下に設定。
19年以降の状況は、総数で18.1%→18.2%→16.7%と推移。
男性では、同じく10.0%→13.5%→9.7%に、女性は25.3%→22.9%→23.2%と変化してきた。

「心身の状況は健康と病気の間と連続的に変化するもの。年代に応じた食・運動・社会参加によって未病改善に取り組むのが大切」(柾課長)

<シルバー産業新聞 2022年11月10日号>

   

 

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