履歴書を企業に送る際に、普通郵便ではなく書留や速達で送ることはできるのでしょうか。
郵便には普通郵便以外にも簡易書留や速達など、様々な送付方法が選択できます。
「状況に応じて普通郵便ではない方法を選ぶべきなのか」「履歴書の郵送方法にルールやマナーはあるのか」など、応募先に
履歴書を送付する際の適切な郵便方法について紹介します。
履歴書を送るときに書留で送ることはできる?
履歴書の作成後、応募先に送るときに
「履歴書が確実に届くかどうか心配だから、書留で送った方がいいのかな」「履歴書は重要書類だから書留で送る方がいいのでは?」「普通郵便だと期限に間に合わないかもしれない」という不安や疑問を感じた方もいるのではないでしょうか。
履歴書の送付方法として、書留での送付はマナー違反になるのでしょうか?それとも、状況によって使い分けるべきなのでしょうか?
履歴書を書留で送るのはNG!
履歴書を書留で送るのはマナー違反となります。
簡易書留は配達状況を確認することができるというメリットがあります。
しかし、確実に配達したという配達記録を残すため、郵便物は宛先のポストへ投函するのではなく、受け取り側に受領印を押してもらうことが必要になります。
つまり、
受け取り側に「受領印を押す」という本来必要のない手間をかけさせてしまうのです。
履歴書を書留で送ると、企業側は履歴書を受け取るために仕事の手を止めて受領印を押すことに時間を取られてしまいます。業務中の忙しい時間を割いて郵便に対応しなければいけないことで、採用側の印象を悪くしてしまう可能性もあります。
応募先に迷惑をかけないというマナーを前提に考えれば、履歴書は普通郵便で送付することが最適です。
また、土日や営業時間外に配達された書留郵便は、受け取る人がいなければ再配達扱いとなります。タイミングによっては普通郵便で送付するよりも配達に時間がかかってしまう可能性があるというデメリットもあります。
書留以外の方法で配達状況を知るためには、受け取り側の受領印が必要のない特定記録郵便を使うことができます。
特定記録郵便で送るとウェブ上で配達状況を確認することができ、宛先のポストに投函された日を確認することが可能です。
そもそも「書留」って何?
そもそも「書留」とはどういうものなのでしょうか。
書留とは、郵便のオプションサービスのひとつです。
郵便物の
引き受けから配達までの送達過程を記録し、紛失・破損・汚損などの郵便事故が発生した場合は
実損額が賠償されます。
書留には
一般書留・簡易書留・現金書留の3種類があります。簡易書留は料金が安いものの、賠償される実損額は5万円以内となります。郵便物の運賃に加えて書留の種類によって料金が加算されます。
以上のように、書留は確実に宛先に郵便物を届けたいときに使用するのに適したサービスです。
履歴書を急いで送りたいときは…
履歴書を急いで応募先に送りたい場合は、どのような郵便方法を選択するのがベストなのでしょうか。
履歴書を速く送りたいときには
「速達」を利用するのがおすすめです。
速達は1日の配達回数が多いため、普通郵便であれば配達まで1~2日かかるところを、
半日程度早く宛先に届けることが可能です。
速達で送るときの郵便代は?
速達で送ると、普通郵便の運賃に加え、速達料金が加算されます。
速達料金は郵便物の重さによって異なります。
250gまでの郵便物であれば280円、250g以上1kg未満の郵便物は380円が速達料金として設定されています。
通常、履歴書を封筒で送るのであれば250g以内で収まるはずなので、速達で送るときには
追加料金280円が発生すると覚えておきましょう。
速達での送り方は?
速達の送り方は、
郵便局の窓口に行って速達を申し込む、もしくは
郵便物に速達表示をしてポストに投函するかの2通りです。
「速達表示」は、封筒の表面にある郵便番号の上に、太めの赤い線を引きます。
A4サイズの履歴書を送る場合は縦長の封筒になるため、封筒表面の右上部分に横線を引くと速達表示になります。
封筒に、赤字で「速達」と記載するか、「速達」という赤字のスタンプを押すとより確実です。
速達料金を加算した金額分の切手を貼ることも忘れないように気をつけましょう。
ちなみに、普通郵便はどれくらいで届く?
それでは、普通郵便で出した郵便物はどのくらいで届くのでしょうか。
「普通郵便で締め切りに間に合うか」「速達で出した方がいいのか」など判断に迷うこともあるでしょう。
配送にかかる日数は、距離や郵便物の種類によっても異なります。
郵便局のホームページの「お届け日数を調べる」というページで、差し出し元の郵便番号と宛先の郵便番号を入力すると配送にかかる日数を検索することができます。
封筒などの郵便物の場合、通常は
同一都道府県であれば翌日、
他都道府県であっても翌日から翌々日には届きます。
ただし、日曜日や祝日などは配達が行われないため、所要日数が伸びるので注意しましょう。
配達にかかる日数を検索し、日数に余裕があるのであれば普通郵便で送付することをおすすめします。
:まとめ
履歴書を少しでも早く送付するための郵便方法について紹介しました。
書留は宛先の受領印が必要になり、企業側に手間を取らせてしまうことから、履歴書を送る際に使うのはマナー違反です。配達状況を確認したい場合は、受領印の必要がない特定記録郵便を使うといいでしょう。
「締め切りまでギリギリ」というときには普通郵便ではなく、配達便数が多い速達で履歴書を送る方法もあります。ただ、期日に余裕を持って書類を郵送することがマナーなので、使わないに越したことはありません。
履歴書を企業に送る場合、基本は普通郵便になります。期日に余裕を持ち、書類の準備は計画的に行いましょう。
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