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2023年08月07日

介護職への転職インタビュー:医療事務から老健の相談員へ

資格をとってクリニックで医療事務職として勤務していたRさん。しかし子どもがいるのに朝から晩まで激務……。定時で終わり給料もいい現在の仕事を見つけ転職することを決意。その経緯を伺います。

お話を伺った相談員さん

Rさん(30代前半・女性)
医療事務職として5年働き、途中で結婚、出産をしたRさん。しかし保育園の迎えに間に合わず、日々クタクタに。生活を立て直したいと転職を決め、現在の医療法人で介護老人保健施設の相談員の仕事に出会いました。

 

前職:医療事務
・勤続年数 5年
・雇用形態 正社員
・給料 約16万円/月+ボーナス 1カ月分×2回
・シフト勤務・月8日休み(勤務時間:8時30分~19時30分 残業月40~50時間)
現職:介護老人保健施設の支援相談員
・勤続年数 6年(法人内で異動歴あり)
・雇用形態 正社員
・給料 約18万円/月+ボーナス2カ月分×2回
・週5日勤務・土日休み(勤務時間:8時~17時、残業ほぼなし)

 

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

介護老人保健施設(老健)の支援相談員をしています。
自宅や病院から施設に入居してくる方、また、うちの老健から退所して自宅に帰る方、特別養護老人ホームなどに入居する方などがスムーズに次の生活になじめるよう、介護サービスなどを整えるのが主な仕事です。
また、法人に入職した当初は総務で介護事務の仕事をしていたので、今もショートステイなどの介護報酬の事務を手伝っています。

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

相談員のほか、仕事の合間に事務の手伝いもします。夜勤はなく、日勤のみの仕事です。

<1日のスケジュール>
7:50 出勤
8:10 相談室スタッフ間の申し送り、介護・看護スタッフの申し送り、入居者の体調などの情報収集。体調の悪い入居者の受診の手配など
9:00 相談業務開始。電話、面談など多岐にわたる
10:00 新規利用者受け入れや担当者会議への参加
12:30-13:30 休憩
13:30 新規利用者受け入れ、担当者会議、病院やケアマネジャーとのやりとりなど。合間にクリニックの医療事務の応援なども行う。
17:00 退社。子どもを学童や実家などに迎えに行ってから帰宅。

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

 

高校卒業後、ウエディング専門学校に2年間通い、結婚式場で仕事をしていました。けれど、週末に休みがとれないので、結婚し子どもを出産した後を思うと続けられないかな、と考えてしまって。長くできる仕事をと思って、医療事務の仕事に転職しました。

耳鼻科クリニックに勤務し、働きながら診療報酬に関する資格を取得。ここのクリニックには5年在籍しました。

■介護業界に転職したきっかけは?

 

クリニック勤務の途中で結婚し、子どもを出産しました。すると、クリニックの開院時間が長かったので、保育園の送迎も実家の親に頼むなど、子どもと一緒に過ごす時間がとりにくくて。
求人情報を探したら、今の医療法人が「基本残業なし」とのことだったので、入職しました。介護老人保健施設(老健)以外にもクリニック、デイサービス、デイケアを有する法人で、まずは総務で介護報酬の請求や一般事務を担当することになりました。その後、クリニックの医療事務と総務を兼務し、1年前に老健に異動し支援相談員として働き始めました。自然な流れで介護業界に入ったので、抵抗はありませんでした。

転職前に不安だったこと

■介護業界の仕事に不安はありませんでしたか?

 

事務職として考えると、医療の診療報酬は介護報酬より細かく、請求も煩雑です。それなので、介護事務はそれほど難しくないのではないかと考えました。ただ、前の職場は小さなクリニックでしたが、今は150名の職員が働く大きな組織なので、規模の大きさに慣れるのが大変かもしれないと思いました。

■転職後、その不安は解消されましたか?

 

職員がみなフランクで何でも聞ける雰囲気なので、困りませんでした。また、前職の医療事務での知識や経験も非常に役立ちました。

介護業界に転職するために準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

業界は違いますが、同じ事務職なので、それほど心配はしませんでした。
戸惑うことは実際にはあまりなかったですが、介護事務をしっかり学びたかったので、入職後に介護事務の資格を取得しました。1カ月間に4回、各日1日がかりの研修を受け、最後に試験を受けて資格を取得しました。

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護業界に転職してよかったことは何ですか?

 

相談員という点では、病院の相談員は患者さんの入院期間に支援を決めていくことが多く、慌ただしいですが、老健ですと利用者さんは3カ月いられるので、セラピストなどと連携をしながら、体調にあわせてゆっくり支援を考えられるところがいいですね

また、ケアマネジャーさん、訪問介護や訪問看護、在宅医療など、さまざまな多職種の方と連携しながら、利用者さん一人ひとりにあった環境を作って行けるのがいいと思っています。

■介護業界に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

介護職としての経験がないので、みなさんがわかっている常識がわからない、ということもあり日々勉強です。利用者さんやご家族、多職種などさまざまな方と話すことで経験値が増えていくので、まずは経験を積みたいです。

また、ご家族によっていろいろな考えがあり、それに対応するのが少し大変です。時には家族間で話がまとまらなくて前に進まなくなることもあります。

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

医療用語がわかるので、医師や看護師との打ち合わせなどはスムーズです。また、処置や薬の価格なども把握しているので、病院の相談員さんとの会話などもスムーズだと思います。

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

今は相談員として経験を積んでいくことが目標です。相談員になってまだ1年ですので、時間を味方につけながら成長していきたいですね。法人にいる相談員はみな入職1~2年の若手ばかりなので、全員でレベルアップしていこうと話しています。

また、最近は身寄りのない方のご相談も多く、福祉の知識も必要になっています。とにかく勉強ですね。

取材・文:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
約30年前よりファッションや芸能、子育て、教育などを中心にライターとして活動。2012年、親の介護を機に社会福祉士国家資格を取得し、高齢者介護・医療・健康分野でのライターとしても活躍中。
現在は、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
介護、医療、教育、子育てなどのテーマを中心にWEB雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

 

「介護職への転職インタビュー」一覧はこちら

 

 

 

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