転職活動の際、1ヶ月で退職した会社やすぐ辞めた仕事は履歴書に書きたくないと考える方もいるでしょう。
この記事では「短い職歴も履歴書に書かないといけないの?」というよくある疑問に回答するとともに、面接で聞かれたときの答え方についても解説します。
目次
■ すぐ辞めた会社も履歴書に書かないといけない!
・短い職歴を書かないとバレる?
・1ヶ月で退職した会社の書き方は?
・パートやアルバイトの職歴は書かなくてもいい?
■ 短期間で辞めた仕事を履歴書に正直に書くメリット
・採用担当者の信頼につながる
・経験が評価される場合がある
・転職の軸が伝わりやすい
■ すぐ辞めた仕事の退職理由を面接で聞かれたときの答え方
・会社の方針と合わなかった場合
・職場の人間関係が原因の場合
・他業界に挑戦したかった場合
■ 履歴書には正確な情報を書こう
転職活動で履歴書を書く際、以下のような疑問を抱くこともあるでしょう。
応募したい企業が見つかり履歴書を用意したいのですが、1ヶ月で辞めた会社があり、できればその職歴を記載したくありません。
前職の転職活動でも、面接で勤務期間が短いことについて聞かれて回答に困りました。
在職期間が短くても、履歴書には全部の職歴を書かないといけませんか?
結論から言うと、履歴書には短期間で退職した仕事も記載するべきです。
すぐ辞めた会社でも、正社員として勤務した職歴は全て書くようにしましょう。
「転職で不利になるかもしれないから」と特定の職歴を隠すのは、以下の理由からおすすめできません。
●経歴詐称とみなされる可能性がある
●面接で空白期間を指摘される場合がある
●発覚した際に会社からの信頼を失う
職歴を省いたことで履歴書上に空白期間ができると、面接で詳細を確認される可能性があります。
そこで受け答えに矛盾が生じたり、職歴を隠していたことがわかったりすると、面接官の印象は大きくマイナスになるでしょう。
履歴書には短期間の職歴も含めて、正確な情報を書く必要があります。
履歴書で短期間の職歴を隠しても、面接の受け答えや入社後の手続き書類によって発覚するケースがあります。
故意に経歴を偽っていたことがわかれば、応募先からの信頼を失い、不採用や内定取り消しのリスクもあります。
短い職歴も正直に書き、退職理由を説明できるよう準備しておくほうが、結果的に転職者自身のためになるでしょう。
1ヶ月など短期間で辞めた仕事でも、履歴書に詳しい退職理由を書く必要はありません。
実際の書き方の見本は以下の通りです。
自己都合で退職した場合は「一身上の都合により退職」などと書き、面接の場で質問されたら理由を説明します。
【ケースごとの定型文】
●自己都合退職の場合
→「一身上の都合により退職」
●倒産やリストラなど会社都合退職の場合
→「会社都合により退職」
●派遣社員等で契約更新しなかった場合
→「契約期間満了により退職」
面接で退職理由を答える際のポイントと回答例は、こちらからご確認ください。
履歴書を書く際、パートやアルバイトの職歴は省略可能です。
ただし以下のようなケースでは、パートやアルバイトの職歴を記入したほうがプラスになると考えられます。
●パートやアルバイトで身に付けたスキルが、応募先へのアピールになる
●パートやアルバイトの就業期間が長い
●正社員としての職歴がない
すぐ辞めた会社の職歴も正直に履歴書に書くことで、以下のようなメリットを得られる可能性があります。
採用担当者は、応募者の履歴書や面接の受け答えから「一緒に働きたいと思える人材かどうか」を見極めています。
特定の職歴を隠す行為は「入社後も自分に不都合なことが起きたら隠す人かもしれない」と不信感を抱かせてしまう可能性があります。
短期間の職歴も正直に記入し、納得できる退職理由を伝えることが、社会人としての信頼につながるでしょう。
短期間の職歴でも、そこで得た経験が応募先で活かせる場合は、プラスに評価される可能性があります。
1~2ヶ月の経験を大げさに伝えるのはおすすめできませんが、具体的な仕事内容や身に付けたスキルを整理しておくことは大切です。
短期間で辞めた職歴があると、退職理由を面接で聞かれることがあります。
このとき採用担当者がチェックしている主なポイントは、以下の通りです。
●無責任に仕事を辞めてしまう人ではないか
●入社後に長く活躍してくれそうかどうか
どんな理由で退職し、何を求めて転職しようとしているのかを伝えることで、応募先とのミスマッチが起きにくくなるでしょう。
履歴書に短期間の職歴があると、面接で退職理由を聞かれる可能性があります。
退職理由を聞かれた際は、以下のポイントを意識して答えるとよいでしょう。
●ポジティブな姿勢で伝える
●前職の会社を批判する言い方をしない
●嘘をつかない
●自分の反省点は素直に認める
●志望動機や自己PRと一貫性を持たせる
採用担当者は「長く活躍してくれる人材かどうか」を見極めるため、短い職歴があれば当然注目します。
退職理由は「親の介護のため」などやむを得ない場合もありますが、前職の業務内容や職場環境に不満があって辞めたという方も少なくないはず。
そういったケースでも、前職の不満をネガティブに話したり、会社を批判するような言い方は避けるべきです。
短期離職に至った反省点と今後への前向きな姿勢をアピールし、志望動機や自己PRにつながる説明ができるよう準備しましょう。
以下に、ケース別の回答例を紹介します。
自分の価値観と会社の方針が合わなかった場合の、退職理由の回答例は以下の通りです。
【例文①】
前職は「売り上げ」を重視し社員同士が切磋琢磨できる環境でしたが、私は「相手に寄り添ったサービス提供」に価値を感じています。顧客のニーズに合わせた柔軟な提案力を磨きたいと思い、退職を決意しました。
【例文②】
前職は100床の施設で業務の効率化が重要でしたが、私は一人ひとりの利用者さんとじっくり向き合いたいという思いがあります。そのため、個別ケアに力を入れて働ける職場に挑戦したいと思い、退職いたしました。
前職の方針を否定するのではなく、自分の目標や仕事への思いに焦点を当てるよう、伝え方を工夫するとよいでしょう。
職場の人間関係が合わなかった場合の、退職理由の回答例は以下の通りです。
【例文①】
前職は個々のスキルや業績を重視する環境でしたが、私は人と協力して成果を上げることに魅力を感じています。チームの一員としてコミュニケーション大切にする職場で成長していきたいと思い、退職を決意しました。
【例文②】
前職の施設では、新人や若い職員の提案が反映されにくい風土がありました。より良いケアの実践を目指して、経験が長い方や他職種の職員とも密に連携できる環境でスキルアップしたいと思い、退職いたしました。
職場の人間関係が原因で退職した場合、ネガティブに伝えると「うちの会社でもなじめなかったらすぐに辞めるのではないか」と思われてしまう可能性があります。
チームワークを重視する姿勢や、どのように周囲とコミュニケーションをとっていきたいかなど、前向きな思いをアピールするようにしましょう。
未経験の業界や職種に転職したかった場合の、退職理由の回答例は以下の通りです。
【例文①】
前職はデスクワーク中心でしたが、営業のサポート業務を通じて「より顧客に近い位置でサービス提供をしたい」と思うようになり、退職しました。コミュニケーション力に加えて、市場の分析力も磨いていきたいです。
【例文②】
40代になり今後のキャリアを考えたとき、介護業界で長期的なスキルアップを目指したいと思い、退職を決意しました。前職で身に付けた接遇マナーを活かしながら、資格を取って成長していきたいと考えています。
まったく異なる業界から転職する場合、採用担当者は「想像と違ったから」とすぐに退職してしまうリスクがないかをチェックしています。
その業界や職種に興味を持った具体的なきっかけと、仕事への理解度や熱意を伝えることが大切です。
短期間ですぐ辞めた会社でも、正社員として勤めた職歴は履歴書に書くべきです。
「転職で不利になるかも」とごまかそうとすると、かえって応募先からの信頼を損ない、不採用になる可能性があります。
履歴書には正確な情報を記載し、面接での受け答えも練習しておきましょう。
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