介護に関する資格は数多くあり、取得することでできるようになる仕事内容もさまざまです。そこで今回は、初心者からスキルアップを目指す人まで必見の介護資格20種類を徹底解説します。介護保険に関する資格から認知症ケア、運動ケアなどの専門的なケアまで、使用シーンに合わせてご紹介するので、ぜひご覧ください。
取得方法 | ①指定の研修を受講 ②修了試験(筆記)に合格 |
受講資格 | なし |
研修期間 | 約1~4ヶ月(130時間) |
主な研修内容 | 職務の理解、介護における尊厳の保持・自立支援、介護の基本、介護・福祉サービスの理解と医療との連携、介護におけるコミュニケーション技術、老化の理解、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみと生活支援技術、振り返り ※各カリキュラム修了時に、修了試験(筆記)あり |
取得方法 | 指定の研修を受講 |
受講資格 | なし |
研修期間 | 約6ヶ月(450時間) |
主な研修内容 | 人間の尊厳と自立、社会の理解、介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア |
取得方法 | 介護福祉士国家試験に合格 |
受験資格 | ・福祉系高校を卒業(修了)した者 ・介護福祉士養成施設を卒業(修了)した者 ・3年(540日)以上の実務経験+「介護福祉士実務者研修」を修了した者 ・3年(540日)以上の実務経験+「介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修」を修了した者 |
主な試験内容 | 筆記試験(人間の尊厳と自立、人間関係とコミュニケーション、社会の理解、介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア、総合問題) 実技試験(介護等に関する専門的技能) |
取得方法 | 指定の講座を受講 |
受講資格 | なし ※介護保険施設や事業所等で働く無資格の介護職員は受講必須 |
研修期間 | 講義:3時間 演習:3時間 |
主な研修内容 | 認知症への理解と対応の基本(講義)、認知症ケアの実践における留意点(演習) |
※詳細は都道府県や自治体ごとに異なる
認知症介護の基礎を学ぶ研修です。2021年4月から介護保険施設や事業所などで働く無資格の介護職員に対して、受講が義務化されました。試験はないため、6時間の研修をすべて終了すると、終了証が交付されます。都道府県によっては、講義型の研修においてeラーニングを用いる場合も。国で定められた介護職員の入門資格指定のひとつとして必ず受講しましょう。取得方法 | 指定の講座を受講 |
受講資格 | 介護現場における2年以上の実務経験を積んだ者 |
研修期間 | 講義・演習:約7日間 実習:約2週間 |
主な研修内容 | 認知症ケアの基本的理解、認知症の人への具体的支援方法と展開 |
※詳細は都道府県や自治体ごとに異なる
認知症の人が自立した生活を送るための知識的・技能的支援を行う方法を学ぶ研修です。入門資格であった認知症介護基礎研修と比べて、より実践的な知識を習得します。
≫「認知症介護実践者研修」について詳しく知りたい方はこちら≪
取得方法 | 指定の講座を受講 |
受講資格 | ・認知症介護実践者研修を修了している者 ・認知症介護の実務経験がある者 ・施設・事業所でリーダー的立場になることが想定される者 |
研修期間 | 講義・演習:56時間 実習:4週間 |
主な研修内容 | 認知症の専門知識、認知症ケアにおけるチームマネジメント、認知症ケア指導方法、認知症ケア指導実習 |
※詳細は都道府県や自治体ごとに異なる
認知症ケアチーム内のリーダー的立場として、メンバーへの指導やマネジメントを行うことを想定した研修です。その他の認知症介護研修と同じく試験はないため、研修が終了すれば資格を取得することができます(※地域によっては課題レポートあり)。キャリアアップを目指す上で欠かせない資格でしょう。
≫「認知症介護実践リーダー研修」について詳しく知りたい方はこちら≪
取得方法 | ①指定の講座を受講 ②修了考査に合格 |
受講資格 | ・医師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、介護福祉士もしくは精神保健福祉士のいずれかの資格を有する者 ・介護保険施設・事業所に従事し実務経験がある者 ・認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修を修了した者 ・認知症介護基礎研修・認知症介護実践研修の企画もしくは講習に従事することが予定されている者 ・地域を包括したケアを推進する立場になることが想定される者 |
研修期間 | 約9週間(前期研修、職場における研修、後期研修) |
主な研修内容 | 認知症介護研修総論、認知症ケアにおける教育の理論と実践、認知症ケア対応力向上のための人材育成、地域における認知症対応力向上の推進 |
※詳細は都道府県や自治体ごとに異なる
認知症介護実践者研修を企画し実際に行うなど、地域全体の介護の質をあげるための教育・指導法を学びます。従事する施設だけでなく、地域や認知症介護業界全体にも目を向けることになるので、より責任感が求められますが、その分やりがいも感じられるでしょう。主体的に介護業界に関わっていきたいという人はぜひ目指したい資格です。
≫「認知症介護指導者養成研修」について詳しく知りたい方はこちら≪
取得方法 | ①認知症ケア専門士認定試験に合格 ②所定の書類を提出し登録 |
受験資格 | 過去10年以内に認知症ケアを行う施設や団体において3年以上の認知症ケアの実務経験を積んだ者 |
主な試験内容 | 第1次試験:認知症ケアの基礎、認知症ケアの実際、認知症ケアにおける社会資源 第2次試験:事例に関する論述、倫理研修 |
研修期間 | 1日(配信される動画を視聴) |
取得方法 | ①精神保健福祉士国家試験に合格 ②所定の書類を提出し登録 |
受験資格 | ・福祉系4年制大学で指定科目を修めて卒業した者 ・福祉系2年制(3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業+2年以上(1年以上)相談援助の実務経験を積んだ者 ・一般4年生大学を卒業(修了)+社会福祉士養成施設(1年以上)を卒業(修了)した者 ・一般2年制(3年制)短期大学を卒業(修了)+2年以上(1年以上)の相談援助の実務経験+社会福祉士養成施設(1年以上)を卒業(修了)した者 |
主な試験内容 | 精神疾患とその治療、精神保健の課題と支援、精神保健福祉相談援助の基盤、精神保健福祉の理論と相談援助の展開、精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム、人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム、現代社会と福祉、地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障、障害者に対する支援と障害者自立支援制度、低所得者に対する支援と生活保護制度、保健医療サービス、権利擁護と成年後見制度 |
≫「精神保健福祉士」を取得済みの人におすすめの求人はこちら≪
取得方法 | ①指定の講座を受講 ②修了試験に合格 |
受講資格 | 2級:なし 1級:2級合格者 |
研修期間 | 2級:【通学講座】2日間、【通信講座】最大12カ月 1級:4日間 |
主な研修内容 | 介護レクリエーションの知識、介護レクリエーションの実践方法 |
≫「レクリエーション介護士」について詳しく知りたい方はこちら≪
取得方法 | ①指定の講座を受講 ②修了試験に合格 |
受講資格 | ・医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、歯科衛生士、あん摩マッサージ指圧師、はりきゅう師、柔道整復師、栄養士、介護支援専門員、健康運動指導士の資格を有する、もしくは資格取得見込みの者 ・介護職員基礎研修課程修了者、実務者研修修了者 ・訪問介護員2級以上で実務経験2年以上の方 ・初任者研修修了者+2年以上の実務経験を持つ者 |
研修期間 | 約3日(31.5時間) |
主な研修内容 | 講義(老年学、介護予防概論、地域づくりによる介護予防論、高齢者の社会参加と介護予防、介護予防・日常生活支援総合事業と介護予防コーディネーション、行動科学特論、介護予防評価学特論、介護予防統計学、リスクマネジメント、高齢者筋力向上トレーニング特論、転倒予防特論、尿失禁予防特論、高齢者栄養改善活動特論、口腔機能向上特論、フレイル・サルコペニア予防特論、認知症予防特論、うつ・孤立・閉じこもり予防特論) 実習(介護予防評価学実習、高齢者筋力向上トレーニング実習、転倒予防実習、尿失禁予防実習、口腔機能向上実習、認知症予防実習) |
取得方法 | 作業療法士国家試験に合格 |
受験資格 | 3年制以上の作業療法士養成施設で指定の科目を修めて卒業(見込み) |
主な試験内容 | 一般問題(解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、作業療法) 実地問題(運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、作業療法) ※重度の視力障がい者の場合は、実地問題に替えて口述試験・実技試験(運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、作業療法)を行う |
取得方法 | 理学療法士国家試験に合格 |
受験資格 | 3年制以上の理学療法士養成施設で指定の科目を修めて卒業(見込み) |
主な試験内容 | 一般問題(解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、理学療法) 実地問題(運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、理学療法) ※重度の視力障がい者の場合は、実地問題に替えて口述試験・実技試験(運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、理学療法)を行う |
取得方法 | ①介護支援専門員実務研修受講試験に合格 ②介護支援専門員実務研修を受講 ③各都道府県窓口でケアマネジャー(介護支援専門員)として登録 |
受験資格 | ・特定の保健福祉に関するいずれかの国家資格(医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士・管理栄養士、精神保健福祉士)を保有+5年(900日)以上の実務経験を積んだ者 ・生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として相談援助業務を5年(900日)以上の実務経験を積んだ者 |
主な試験内容 | 介護支援、保険医療福祉サービス |
研修期間 | 3~4か月程度(87時間以上) |
主な研修内容 | ケアプランの作成、モニタリングの実施 など |
※詳細は都道府県や自治体ごとに異なる
利用者さんひとりひとりに最適な介護サービスを提供するため、利用者さん本人やご家族との面談を通してケアプランを作成し、事業者とサービス内容の調整をします。現状のケアプランが利用者さんに適しているか、改善すべきところはないかなどの評価も行います。
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取得方法 | 【方法1】 ①福祉用具専門相談員指定講習を受講 ②修了試験に合格 【方法2】 介護福祉士や社会福祉士、保健師、看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士のいずれかの資格を取得 |
受講資格 | なし |
研修期間 | 1週間~1ヶ月(50時間) |
主な研修内容 | 福祉用具と福祉用具専門相談員の役割、介護保険制度等に関する基礎知識、高齢者と介護・医療に関する基礎知識、個別の福祉用具に関する知識・技術、福祉用具に係るサービスの仕組みと利用の支援に関する知識、福祉用具の利用の支援に関する総合演習 |
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取得方法 | ケアクラーク技能認定試験に合格 |
受験資格 | なし |
主な試験内容 | 筆記:介護事務知識 実技:介護報酬請求事務、介護給付費明細書作成 |
取得方法 | 社会福祉士国家試験に合格 |
受験資格 | ・福祉系4年制大学で指定科目を修めて卒業した者 ・福祉系2年制(3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業+2年以上(1年以上)相談援助の実務経験を積んだ者 ・一般4年生大学を卒業(修了)+社会福祉士養成施設(1年以上)を卒業(修了)した者 ・一般2年制(3年制)短期大学を卒業(修了)+2年以上(1年以上)の相談援助の実務経験+社会福祉士養成施設(1年以上)を卒業(修了)した者 |
主な試験内容 | 人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム、現代社会と福祉、地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障、障害者に対する支援と障害者自立支援制度、低所得者に対する支援と生活保護制度、保健医療サービス、権利擁護と成年後見制度、社会調査の基礎、相談援助の基盤と専門職、相談援助の理論と方法、福祉サービスの組織と経営、高齢者に対する支援と介護保険制度、児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度、就労支援サービス、更生保護制度 |
取得方法 | 認定介護福祉士養成研修の受講 |
受講資格 | 養成研修Ⅰ類:介護福祉士として5年以上の実務経験 養成研修Ⅱ類:養成研修Ⅰ類修了、介護職のリーダーとしての実務経験 |
研修期間 | Ⅰ類:345時間 Ⅱ類:255時間 |
主な研修内容 | Ⅰ類:認定介護福祉士養成研修導入、医療に関する領域、リハビリテーションに関する領域、福祉用具と住環境に関する領域、認知症に関する領域、生活支援・介護過程に関する領域 Ⅱ類:医療に関する領域、心理・社会的支援の領域、マネジメントに関する領域、自立に向けた介護実践の指導領域 |
取得方法 | ①医療介護福祉士認定講座の受講 ②修了試験に合格 |
受講資格 | 介護福祉士として1年以上の実務経験 |
研修期間 | 6日間 |
主な研修内容 | 脳血管疾患管理、口腔ケア、リハビリテーション介護、胃ろうの管理 、排泄ケア、薬、検査 |
取得方法 | 喀痰吸引等研修を受講 ②修了試験に合格 |
受講資格 | なし |
研修期間 | 第1号研修(不特定多数に対して喀痰吸引・経管栄養のすべてを行う):講義50時間+演習+実地研修 第2号研修(不特定多数に対して気管カニューレ内部以外の喀痰吸引・経管栄養を行う):講義50時間+演習+実地研修(一部免除) 第3号研修(特定の人に対して個別性の高い処置を行う):講義・演習9時間+実地研修 |
主な研修内容 | 【第1号研修】 講義:人間と社会、保健医療制度とチーム医療、安全な療養生活、清潔保持と感染予防、健康状態の把握、高齢者及び障害児・者の喀痰吸引概論、高齢者及び障害児・者の喀痰吸引実施手順解説、高齢者及び障害児・者の経管栄養概論、高齢者及び障害児・者の経管栄養実施手順解説 演習:口腔内の喀痰吸引、鼻腔内の喀痰吸引、気管カニューレ内部の喀痰吸引、胃ろう又は腸ろうによる経管栄養、経鼻経管栄養、救急蘇生法 実地研修:口腔内の喀痰吸引、鼻腔内の喀痰吸引、気管カニューレ内部の喀痰吸引、胃ろう又は腸ろうによる経管栄養、経鼻経管栄養 【第2号研修】 講義・演習:第1号研修同様 実地研修:口腔内の喀痰吸引、鼻腔内の喀痰吸引、胃ろう又は腸ろうによる経管栄養 【第3号研修】 講義:重度障害児者の地域生活等に関する講義、喀痰吸引等を必要とする重度障害者等の障害及び支援に関する講義、緊急時の対応及び危険防止に関する講義 演習:喀痰吸引等に関する演習 実地研修:第1号研修同様 |
≫「喀痰(かくたん)吸引等研修」について詳しく知りたい方はこちら≪
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